佐藤選手「福島のパワーを」 リオ五輪射撃、警視庁が壮行会

リオデジャネイロ五輪射撃代表の佐藤明子選手(32)=警視庁、本籍いわき市=は12日、都内で開かれた所属先の壮行会に出席した。父康博さん(60)はいわき市出身。夏休みや正月に家族で同市に帰省していたという佐藤選手は、福島民友新聞社の取材に「いわきの親戚に応援されている。震災もあったが、少しでも県内の皆さんに元気を届けられるよう、福島のパワーもリオでぶつけたい」と抱負を語った。
女子25メートルピストル、同10メートルエアピストルの2種目に出場する佐藤選手。白バイ隊員になる夢を諦めきれなかった2010(平成22)年に五輪経験者の先輩から「中途半端な気持ちのままでは勝てない」と指摘され、射撃の道に専念したという。勝負どころでの集中力や正確性を武器に、射撃女子の第一人者に成長した。
壮行会には警察職員ら約170人が出席した。大きな拍手を浴びながら、佐藤選手は警視庁所属でリオ五輪に出場する2選手と登壇。高橋清孝警視総監のあいさつの後、同僚で2004年アテネ五輪柔道女子78キロ級金メダリストの園田教子さんからエールを受けた。佐藤選手は「支えてくれた人への感謝や国民の期待を自覚しなければならない。決勝に残り、メダル獲得を目指したい」と決意表明した。報道陣から「五輪での活躍を一番誰に見せたいか」と問われると、「やはり両親」と強調した。
リオ五輪は8月5~21日の17日間で28競技、306種目が実施される。射撃の女子10メートルエアピストルは7日、同25メートルピストルは9日に行われる。
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