女子・勿来一は粘りの走り16位 全国中学校駅伝、後輩に夢託す

 
1区で区間9位の走りを見せた小野(左)=滋賀県希望が丘文化公園

 第27回全国中学校駅伝大会は15日、滋賀県野洲市の希望が丘文化公園で開かれ、県勢女子(5区間12キロ)は4年ぶり2度目出場の勿来一が43分33秒で16位だった。

 県大会、東北大会と不振が続いていた、勿来一主将の小野真緒(3年)がその実力を発揮した。1区で先頭集団に食らいつき区間9位。「仲間に助けられてきたからこそ、自分の走りで恩返しがしたかった」と晴れやかな表情を見せた。

 7月の中体連陸上県大会1500メートルで大会記録を更新した実力者。しかし10月の中学駅伝県大会や東北大会では疲労もあり本来の力を発揮できなかった。「ごめんね」とレース後には仲間の前で悔し涙も流した。

 チーム内の良きライバルである銭谷和花(2年)は、間近でエースの苦悩をみてきた一人。小学校時代から同じ陸上クラブに通う1年後輩で、小野の背中を追いながら力を高めてきた。

 「真緒さんの走りに助けられた」。小野の力走と仲間がつないだたすきを手に、最終区ではその銭谷が2人を抜く粘り強い走りを見せる。目標の入賞こそ果たせなかったが、実力を出し切っての16位。小野は「新しいメンバーでまた全国を目指してほしい」と、後輩に夢を託した。

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