学法石川 チーム一丸追い上げ...2年連続入賞 全国高校駅伝男子
京都市のたけびしスタジアム京都を発着点に25日行われた全国高校駅伝では、本県代表の男子の学法石川が2年連続の8位入賞を果たた。男子は倉敷(岡山)が2時間1分10秒の大会新記録で4年ぶり3度目の優勝を果たした。2位は佐久長聖(長野)、3位には八千代松陰(千葉)が入った。
【男子レース経過】男子の学法石川は1区大湊は19位と想定より出遅れたが、2区小田切が7人抜きの力走で12位に浮上。外国人留学生が集う3区では山崎が10位まで押し上げた。後半に入り、4区薄根は順位をキープした。5区笹川が区間3位の走りで9位とし、前のチームとの差は24秒。すると6区高橋が区間賞の活躍で8位に上げた。アンカー野口も区間5位と好走しフィニッシュした。
遅れにひるまず、示したチームの力
序盤の遅れをチーム一丸となってはねのけ、2年連続の入賞を達成した。学法石川男子の主将の薄根大河(3年)は「目標の3位以内は達成できなかったが、チーム力ではい上がった。いい結果が出せたと思う」とうなずいた。
花の1区を担ったエース大湊柊翔(しゅうと)(同)は7キロ付近でペースを上げた2位集団についていくことができず、チームは19位からの出だしとなった。1区の出来が流れを大きく左右することは分かっていたが、メンバーは全くひるまなかった。6区の高橋康之介(同)はメンバーの思いを代弁した。「柊翔は今までチームを引っ張ってきてくれた。その分、順位を上げてやろうとチームが一丸になった」
チームに突出した選手はいないが、「全体の力を高める練習をしてきた」と薄根は振り返る。その自負を体現するように、都大路を走った経験がなかった5~7区の3人がいずれも区間トップレベルの快走。平均能力の高さを示した。
大湊はレース後、涙をこらえられなかった。「自分のブレーキをみんながカバーしてくれた。強いなと思った」
薄根は「学石らしい強さが出せた」と振り返り、次の世代に思いを託した。「後輩たちは自分たちの背中を見てきたと思う。チーム力で戦い、自分たちを超えてほしい」(国井貴宏)