学法石川 攻めの走り...順位押し上げ10位 全国高校駅伝女子

 
たすきを受け11人抜きの快走を見せた学法石川女子2区平尾=25日午前、女子第1中継所・衣笠校前

 京都市のたけびしスタジアム京都を発着点に25日行われた全国高校駅伝では、本県代表の女子の学法石川は10位となり、昨年より順位を五つ上げた。女子は長野東(長野)が1時間7分37秒で初優勝した。2位は仙台育英(宮城)、3位は神村学園(鹿児島)だった。

 【女子レース経過】女子の学法石川は中盤から強気の走りを貫き、順位を押し上げた。1区岩崎からトップと1分26秒差でたすきを受けた2区平尾は区間4位の走りで圧巻の11人抜きを果たし、順位を15位に上げた。3区鈴木が順位を維持し、4区佐藤は区間3位の力走で5人を抜き去り10位に浮上した。5区山田はいったん順位を一つ落とすも、競技場内のトラックに入ってから1人を抜いて10位でフィニッシュした。

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 2区平尾11人抜きの快走

 学法石川女子の2区平尾暁絵(あきえ)(3年)の11人抜きの快走がチームに勢いをもたらした。26位でたすきを託される苦しい展開だったが、「前を走る選手を全員抜かす」と心に迷いはなかった。

 スタートからギア全開。集団を形成して周囲の出方をうかがっていた走者らをまたたく間に抜き去った。「今できることを全て出し尽くしたレース。楽しかった」。目標を8秒上回る13分7秒のタイムで、日本人選手だけで見れば区間2位という圧巻の走りだった。

 これまで順風満帆な競技生活ではなく、「ビリからのスタートだった」と振り返る。高校入学時から右足首の関節が外れやすい症状に悩まされ、けがも多かった。日々上達する仲間を横目に、満足のいく練習をこなせない日々が続いた。それでも、先輩たちの姿を見て努力を続けてきた。「あの走りに追いつくためには、このままではいけない」

 苦労してきただけに、大会に出場できない悔しさは誰よりもよく知っている。今回、調子が上がらず補欠に回った主将の佐藤瑠香(同)の思いも背負ってレースに臨んだ。「(佐藤は)自分が一番つらいのに笑顔で送り出してくれた。少しは走りで応えられたかな」。仲間への思いを力に変えて、都大路を駆け抜けた。(小野原裕一)

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