駒大・大八木監督「3冠狙う」 箱根駅伝、本県同郷対決3指揮官

 
(写真左上)駒大・ 大八木弘明監督(写真右上)駒大・ 藤田敦史コーチ(写真左下)東洋大・ 酒井俊幸監督(写真右下)国士舘大・ 小川博之監督

 来年1月2、3日の第99回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)。出場21チームのうち3チームは本県出身者が監督を務める。駒沢大の大八木弘明監督(会津工高卒)、東洋大の酒井俊幸監督(学法石川高卒)、国士舘大の小川博之監督(田村高卒)で、指揮官の同郷対決も見逃せない。

 強気の指導、3冠に自信

 優勝候補の駒大は出雲、全日本と合わせた大学駅伝3冠を狙う。大八木監督は「前回大会と比べて、選手層が厚く、スピードや持久力が付いて質が高くなっている。3冠をとりにいかないと選手たちに申し訳ない。指導者が強気でいかないとだめだ」と、自身初の3冠達成に向け自信をのぞかせた。

 大八木監督は駒大のコーチ、助監督を経て2004年に監督に就任し強豪に成長させた。今年は大黒柱の田沢廉(4年)を擁し、史上5校目の3冠を目指す。「3冠に挑戦するのは3度目。過去2回は意識していなかったが、今回は狙っている。本気になって勝ちに行きたい」と名将の言葉に熱が帯びた。

 駒大OBで男子マラソン元日本記録保持者の藤田敦史ヘッドコーチ(清陵情報高卒)がおり、師弟コンビで指導している。藤田氏は「選手層が厚く、エース級、準エース級がそろった。私の代よりもはるかに強いチームができた」と自信をもつ。藤田氏が大学4年だった1998年度も出雲、全日本と優勝して箱根駅伝に臨んだが、復路で順大に逆転を許して3冠を逃した。「自分たちが達成できなかった3冠をつかんでほしい。今の世代をなんとか勝たせたい」と後輩に期待を込めた。

 東洋大3位以内、国士舘大はシード目指す

 前回総合4位の東洋大は総合3位以内が目標。酒井監督は「往路は苦戦が予想されるが粘りの走りでくらいつく。復路は前回2位のメンバーで追い上げていく」とレース展開を語る。エース松山和希(3年、学法石川高卒)が欠場し大きな戦力ダウンとなるが「こういうときこそ本当のチーム力が問われる。東洋大らしい闘争心を解き放つ走りで、最後まで1秒を削りだしていく」と語気を強める。

 7年連続出場の国士舘大はシード権獲得(総合10位以内)が目標。就任1年目の小川監督は「4年生がチームをまとめ、チーム力が武器。往路で良い流れをつくり、前回大会経験者で5、6区で勝負する。攻めのレースでシード権獲得を目指す」と期待を込める。前監督の添田正美氏(岩瀬農高卒)が駅伝コーチを務める。

 このほか前回総合13位の早大は前監督の相楽豊氏(安積高卒)がチーム戦略アドバイザーを務めている。

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