【2023の顔】加藤 悠馬 MF 背番号22 / ドリブルで切り開く

 
かとう・ゆうま 兵庫県伊丹市出身。21歳。子どもの頃の習い事はサッカーと水泳、ピアノ。趣味はカラオケとサウナ。

 来季正式加入する拓殖大の3年生。特別指定選手として開幕スタメンを勝ち取った。身長164センチの小柄な体格を生かした切れ味鋭いドリブルが魅力のサイドアタッカーだ。「大学と違うサッカースタイルだが、徐々に適応できている」と手応えを語る。

 サッカーを始めた小学生の頃から周囲より身長が低く、そのことが「今のプレースタイルをつくった」と語る。小学生時代には大人のコーチを相手に一対一を繰り返してドリブルを磨き、高校では体格の生かし方を学んだ。大学で敏しょう性を高め、ドリブルの切れでライバルに差をつけた。

 それでも順風満帆だった訳ではない。各年代でセレクションでの落選やレギュラー争いでの敗北を経験しており、その都度悔しさを成長の糧にしてきた。「はい上がり方は分かっている」と自身を語る。

 目標は「半分以上の試合に出場すること」と「5得点5アシスト」。「目標が高すぎて達成できずに落ち込みたくない。現実的だが難しい目標にしたい」と冷静だ。ピッチに入る際、右手で芝に触り体を叩くのが試合のルーティーン。支えてくれた両親への感謝の気持ちを心に刻む瞬間だという。