(18)エンドレスな闘い 草はどこまで伸びる?

 
畑のイラストができました。農園で赤べこたちがキャンプを楽しんでいます。あれ? 双葉だるまちゃんの子どもがいます。実は、キャラクターの家族がどんどん増えています

 4月はあまり雨が降らず、とてもキツい月でしたが、5月は畑が喜ぶ月でした。3週間前に切った草がまた出てきて、3倍大きくなりました。ほとんど私の身長と同じ高さになった草を見て「どこまで伸びる?」と思います。

 「花や木苺(いちご)が草に負けるよ」と言われましたが、そうならないように見守っています。草に囲まれているミントもありますが、とても元気です。来年、再来年と、木苺やハーブが増えるので、景色が変わっていくかもしれません。

 そして、畑のエンドレスな仕事が始まりました。

 全てではないですが、四つの田んぼは春から葦(よし)とススキだらけになっています。根っこが太くてしつこくて、他の植物が負けています。

 大熊の仲間が田んぼを2回うなってくれて、大変助かりました。その後、私は切られた根っこを取って、新しい芽を掘り出して、根っこを山盛りに集めました。

 除草剤を使えばすぐに田んぼの草はなくなりますが、生き物にも土にもあまりよくないと思っています。なので、頑張るしかないです。

 ただし、時間がかかりすぎて、ほかのことをする時間がとても減っています。まさかこんなふうになると思わなかったですが、自分の思う通りにうまくいかない時もありますね。

 今年はたくさん植物を植えたり、フェンスや植えるスペースの形などを作ったり、ゼロからのスタートですので、3カ月で農園ができるわけはないです。それを分かっていても、スッキリしない部分があります。

 逆に、良い意味でびっくりすることもあります。たくさんの木苺の実ができています! たくさんといっても、山ほどではないですが、今年はこんなになるとはイメージしていませんでした!

 マルベリー(桑)の実もできて、甘くておいしいです。もちろん線量を測ってもらって。とても低かったです。

 ジャガイモの苗はミニ森になってしまっていましたが、元気にしています。

 今年のこれからの収穫は、少なくても、とても楽しみにしています。先に、ネズミやイノシシに食べられなければ!



230615rensai-emily703.jpg写真=ウォーリーではなく、「ジャガイモをさがせ!」のゲームみたいな畑。「なんてこと!」と思われるかもしれませんが、ジャガイモしか残らなかったら、ジャガイモしか虫やネズミに勝てないということです。うまくいくかどうか分かりませんが、今年はチャレンジします



230615rensai-emily702.jpg写真=葦の根っこはこんなもんです! 私と同じくしつこくて(笑)、どっちが先に負けるでしょうか

 エミリー イラストレーター。東京などで語学講師として活動し、2021年2月から県内に移住。趣味は散歩。猫好き。自身のサイト「メリエマリス」で、赤べこのイラストや県内スポットの紹介文とイラストマップなどを公開。オリジナルグッズも多数展開中。