映画・フクシマ50「風化防止思い製作」 書店員向け郡山試写会

 

 東京電力福島第1原発事故直後の現場で対応に当たった作業員を描き、俳優の佐藤浩市さんと渡辺謙さんが主演する映画「Fukushima 50(フクシマフィフティ)」の書店員向け試写会は25日、郡山市の郡山テアトルで開かれた。

 県内の書店員ら約40人が参加。冒頭、KADOKAWA(東京)のプロダクトマーケティング本部促進1課担当課長の植田豪氏が「映画は、あの時起こったことを決して風化させてはいけない、という思いで作られた」とあいさつした。

 映画は、作家門田隆将さんの「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」(角川文庫)が原作。監督は若松節朗さんが手掛ける。1、2号機当直長の伊崎利夫役を佐藤さん、故吉田昌郎所長役を渡辺さんが演じる。

 題名は海外メディアが現場に残った作業員約50人を「フクシマフィフティ」とたたえたことに由来。昨年11月~今年4月に撮影され、双葉郡もロケ地になった。製作委には福島民友新聞社が参加している。配給は松竹、KADOKAWA。作品は来年3月、全国公開される。