アルツ磐梯にジャンプ台、今季も完成 スノボ・鬼塚「応援に感謝」
北京五輪スノーボード女子スロープスタイル・ビッグエア代表の鬼塚雅(みやび)(星野リゾート)の専用練習場「ミヤビパーク」が、今季も福島県磐梯町のスキー場「星野リゾート アルツ磐梯」に完成した。26日、同スキー場で完成発表会が開かれ、オンラインで参加した鬼塚は完成を喜ぶとともに、五輪で「金メダルを目指す」と宣言した。
国内選手向けに一般開放
新型コロナウイルス禍で出入国が難しくなり、鬼塚はミヤビパークでの今季の練習ができなくなった。このため、アルツ磐梯は2月3日から、世界を目指す国内選手向けに、同練習場を「グローバルパーク」として一般開放する。鬼塚は「多くの選手に利用してほしい」と呼び掛けた。
同スキー場は鬼塚をサポートするため、専用練習場を2017(平成29)年から毎年造成してきた。今季は世界規格となる20メートルの高さが飛べるジャンプ台を造成し、年末年始の練習を予定していた。同スキー場によると、スノーボード選手の専用練習場の開設は世界的にも珍しいという。
グローバルパークは2月3~27日の毎週木~日曜日に一般開放する。時間は午前10時~午後3時で、料金無料(リフト券は必要)。問い合わせは同スキー場(電話0242・74・5000)へ。
鬼塚「五輪でいい結果を」
鬼塚はオンライン会見で「専用練習場では『キャブダブルコーク1260』(逆スタンスで回転軸を斜めにして縦2回転、横3回転半する女子で最高難度の技)の経験値を上げたかったが、先日開かれた冬季Xゲームの公開練習で十分に試すことができ、かなりいい状態に仕上がっている。素晴らしい練習場なので、たくさんの若い選手が試してほしい」と話した。
米国滞在中だった鬼塚は、会見後すぐに北京行きの飛行機に搭乗すると話し、全国にいる星野リゾートスタッフからの応援動画が流れると、涙を浮かべて「昨年12月から海外にいて、気持ちが張り詰めたまま生活している。応援してもらえていると実感できてうれしかった」と感謝した。
5歳から練習のため毎年通っている同スキー場を「第二の故郷」と表現し、「多くのスタッフやコーチに支えられて、これまで練習ができていた。皆さんのためにも五輪でいい結果が出せるようにしたい」と力強く語った。
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