選手サポート、共に戦う 北京五輪選手団帯同の遠藤さん、門馬さん

 
遠藤尚さん(本人提供)

 北京冬季五輪の開幕まで30日であと5日となった。日本選手団には福島県関係で、フリースタイルスキーのコーチに遠藤尚さん(31)=忍建設スキー部、猪苗代高卒、スピードスケートのトレーナーに門馬崇文さん(47)=南相馬市出身、福島大卒=が帯同し、選手を支える。

 「今の日本は過去一番強い。今できること、考えられることは全てやってあげたい」。29日、福島民友新聞社の取材にオンラインで応じた遠藤さんは、コーチとして初めて臨む五輪への思いを語った。

 フリースタイルスキー選手として、2010年バンクーバー大会の男子モーグルで7位入賞。平昌(ピョンチャン)大会まで3大会連続で出場した。コーチの打診は18年の引退後すぐのこと。「燃え尽きていてコーチは頭になかったが、伝えられることは伝えたい」と重責を承諾した。

 当初、経験則を中心とした指導が選手に通じないことに葛藤もあったが、選手の考えを尊重しつつ、自らの経験を折り込む指導を意識、信頼関係の構築を図った。会員制交流サイト(SNS)では選手と談笑する場面も目立つ。「そんな姿を見たくなかった」。寡黙な現役時代を知る関係者からは突っ込まれることもあると笑う。

 北京大会では、現役時代から切磋琢磨(せっさたくま)し、コーチとしても指導した星野純子(32)=リステル、猪苗代町在住=が女子モーグルに出場する。「集大成という強い意気込みを感じる。同世代としても最後しっかり決めてほしい」。戦友の雄姿を間近で見届ける。

 選手のケア尽くす

 門馬さんはバンクーバー大会から4大会連続での選手団入り。日本スポーツ協会公認アスレチックトレーナーの資格を武器に、新型コロナウイルス禍で制約が多い中での大会でも、選手が最高のパフォーマンスを出せるようケアを行う。

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