練習できない日々越えて...最後の夏へいわき連合「感謝忘れず」

 
ミーティングに臨む小出(左から2人目)。「感謝して大会に挑む」と誓う

 18日、県内の5球場で一斉に開幕する福島2020夏季高校野球大会。新型コロナウイルスの影響で春先から練習がままならないチームも多かった。なかでも福島高専、四倉、好間でつくる「いわき連合」は連合チームのため、ほとんどそろっての練習はできなかった。それでも主将を務める福島高専の小出光(3年)は「一時は開催されないのかと不安になった。悔いのない最後の夏にしたい」と意気込む。

 1年生の時、同学年の仲間が学業に専念することなどを理由に次々と退部、小出自身も2年生の春に1度退部した。しかし、先輩から熱心に復帰を勧められたこともあり、昨年の夏の大会前に復帰。現在は福島高専野球部の唯一の3年生だ。

 新型コロナウイルスの影響で同校が練習を再開したのは6月22日。テスト期間や悪天候もあり、連合チームがそろって練習できたのは7月11、12日の2日間のみ。「不安はある」と小出。三春町出身で、昨秋に続いて連合チームを組む仲間は学校は違うものの、頼もしい、いわきの友人たち。「学校の同学年は1人のままだったが、これまでやってきて良かった」。小出は「野球ができない状況を経験したからこそ、競技に打ち込める感謝を忘れず挑みたい」と完全燃焼を誓う。

 【 組み合わせ 】福島2020夏季高校野球大会(代替大会)

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