【戦評】夏の全国高校野球福島大会・第3日

 

 ◇夏の全国高校野球福島大会・第3日(11日・ヨーク開成山スタジアムほか2回戦13試合)

【7月11日の試合結果】夏の全国高校野球福島大会・第3日

【戦いの跡】第104回全国高校野球選手権福島大会

 小名浜海星 4―3 本宮 (延長10回)

 【評】小名浜海星が延長の末、試合をひっくり返した。9回2死二塁から香高の内野安打で追いつくと、延長10回1死二塁、藁谷が右中間を破る二塁打で接戦に終止符を打った。本宮は2回以降1安打と打線が沈黙した。(小野原裕一)

 平工 11―2 安積黎明 (7回コールド)

 【評】平工が16安打を放ち快勝した。1回1死三塁、渡辺康の中前打で先制。2回は3連打、4回は大山の2点二塁打などで突き放した。安積黎明は4回、会田の左前適時打などで詰め寄ったが、反撃は遠かった。(渡部俊也)

 修明 10―0 磐城農 (6回コールド)

 【評】修明が序盤から主導権を握り6回コールド勝ちした。1回、河野の2点適時三塁打などで4点を先制。2回に3点を追加するなど、4回を除き毎回加点した。磐城農は1安打に抑えられ、好機をつくれなかった。(渡部俊也)

 只見 2―0 勿来工

 【評】只見が初回の2点を守り切った。1回、2死二塁から室井、山内友の連続適時打で2点を先制した。先発大竹は緩急を生かして相手打線を完封した。勿来工は相手を上回る7安打を放ったがつながりを欠いた。(津村謡)

 会津学鳳 9―6 相馬総合

 【評】会津学鳳が5回に大量得点を挙げた。この回先頭の高橋良が相手の失策で出塁すると打線がつながり、5安打2四死球で8得点。1、2回で5得点した相馬総合は中盤以降、打線のつながりを欠いた。(弥永真依)

 尚志 4―1 平商

 【評】尚志が終盤の好機をものにした。1―1の同点で迎えた7回、無死二塁から敵失で勝ち越し。8回は安藤の適時二塁打で2点を奪い、引き離した。平商は8、9回の好機にあと1本が出ず、守りも5失策と乱れた。(熊田紗妃)

 安積 9―7 白河実

 【評】安積が後半に畳み掛け、点の取り合いを制した。4―6で迎えた7回、北原の適時打などで4点を奪い、9回にも1点を加えた。白河実は6回に一時逆転したが、7回に3失策。12残塁であと一本が出なかった。(熊田紗妃)

 安達 8―6 あさか開成・小野

 【評】安達が後半の集中打で振り切った。4―5で迎えた7回、影山や平良の適時打など打者9人の猛攻で3点を挙げて勝ち越した。あさか開成・小野は6安打で6得点と効率的に点を重ねたが、及ばなかった。(熊田紗妃)

 県立石川 15―2 田島 (5回コールド)

 【評】県立石川が機動力で相手を揺さぶり、5回コールド勝ちした。2回、相手のボークで勝ち越すと、盗塁など足を絡める攻撃で点差を広げた。田島は2回に追い付く粘りを見せたが、3回以降は打線が沈黙した。(伊藤大樹)

 岩瀬農 11―1 福島明成 (7回コールド)

 【評】岩瀬農が7回コールドで勝利した。6回、四死球などで2死一、二塁の好機をつくると、関根の適時打で逆転。流れを呼び込みこの回一挙5点を奪い突き放した。福島明成は12三振と打撃が振るわなかった。(伊藤大樹)

 福島商 9―0 磐城 (7回コールド)

 【評】福島商が14安打を放って圧倒した。初回、高橋公の適時打で先制。3回には服部泰が3点適時二塁打を放つなど着実に得点を重ねた。磐城は得点圏に走者を進めたのは一度のみで、打ち崩せなかった。(副島湧人)

 橘 38―0 相馬農 (5回コールド)

 【評】橘が23盗塁、22安打と足を絡めた攻撃で大勝した。初回、打者15人の猛攻で11点を挙げると、3回には、打者22人で19得点を奪った。相馬農は、1安打と打線が奮起せず、守備の11失策も失点につながった。(副島湧人)

 福島 2―1 原町

 【評】福島が終盤に勝負強さを発揮し接戦を制した。1―1で迎えた8回、単打と盗塁で2死二塁とすると、富塚が適時打を放って勝ち越した。原町は先制したがリードを守れず。打線もあと一本がでなかった。(副島湧人)

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