センバツ21世紀枠、只見など9校候補に

 
甲子園出場を目指し屋内の駐輪場で練習に励む部員たち

 日本高野連は10日、来春の第94回選抜高校野球大会(センバツ)の21世紀枠候補9校を発表した。東北の候補校に秋季県大会で初の8強入りを果たした只見が選ばれた。21世紀枠は3校で、一般選考の29校(神宮大会枠1校を含む)とともに、来年1月28日の選考委員会で出場校が決まる。

 候補9校は全て公立校。東日本(北海道、東北、関東・東京、北信越、東海)と西日本(近畿、中国、四国、九州)に分けてそれぞれ1校を選び、残りの7校から3校目を選出する。

 21世紀枠は甲子園出場の機会を広げるため、2001(平成13)年の第73回大会で導入された。

 練習環境のハンディ克服や地域貢献など戦力以外の要素を加味し、全国9地区から各1校が候補校に推薦される。

 只見は豪雪地帯にあり、冬は雪の影響でグラウンドでの練習が難しい。少ない部員で練習を工夫し、体育館などを活用している。

 県勢は01年に安積、13年にいわき海星(現小名浜海星)、新型コロナウイルスの影響で大会が中止となった20年に磐城が21世紀枠に選ばれた。

 来春のセンバツは3月18日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕し、13日間の日程で熱戦を展開する。県勢は秋季東北地区大会で準優勝した聖光学院も一般枠での出場が有力となっている。

豪雪乗り越え「東北推薦」

 豪雪地帯にある只見高。冬季は雪でグラウンドでの練習ができなくなるハンディを乗り越え"東北推薦"をつかんだ。「一人一人の成果が認められた。(東北推薦)おめでとう」。伊藤勝宏校長(56)が校内放送で結果を発表すると、教室から歓声が湧いた。

 只見高ナインは校長室に集まり、伊藤校長から改めて激励の言葉を受けた。長谷川清之監督(54)は「甲子園まであと一歩。支えてくれる地域の人に感謝を言える人間になろう」と呼び掛けた。

 部員16人は体育館や屋内の駐輪場を活用するなど工夫して練習に励んでいる。秋季県大会では3回戦でサヨナラ勝ちするなど秋初の8強入りを果たした。

 早朝からの除雪作業も筋力トレーニングの一部と捉える部員たち。吉津塁主将(17)=2年=は「支えていただいている町民に元気を届けられるよう練習に取り組む」と闘志を燃やす。