【学石センバツへ】昨夏「一球の重み」実感、悔しさバネに

 
センバツ出場が決まり喜び合う学法石川ナイン=26日午後、石川町・学法石川高

 大阪市で26日に開かれた第96回選抜高校野球大会の出場校を決める選考委員会。県勢では東北地区の一般選考枠で学法石川が選ばれ、部員や関係者は歓喜に沸いた。選手たちは「ずっと行きたかった甲子園で思い切りの良い野球をしたい」と決意を語った。

 「(東北の)3校目に学校法人石川高校」。午後3時半ごろ、ライブ中継で校名が読み上げられ、1991年以来33年ぶり4度目のセンバツ出場が決まった。同校の講堂で中継を見守っていた部員たちはその瞬間「よっしゃあ」と雄たけびを上げ、仲間と抱き付いて喜びを爆発させた。「あの試合を境に、一球一球を大切にしようという気持ちが強くなった」。打線の中軸を担う岸波璃空(りく)(2年)はセンバツ出場の原動力となった一戦を振り返る。

 昨夏の福島大会決勝、聖光学院と対戦した学法石川は延長十回タイブレークで4点のリードを逆転され、サヨナラ負けを喫した。この場面で二塁を守っていた岸波はミスから併殺を取り損ねた。「自分がアウトを取れていれば勝てたかもしれない」と悔しさを胸に刻んでいる。

 試合後、申し訳なさを感じた岸波がロッカールームで涙を流していると「次こそ頑張れ。おまえらが甲子園に行けよ」と3年生が励ましてくれた。そこから「互いに支えて高め合う雰囲気ができた」と岸波は言う。

 一球の重みを痛感したチームは、ここぞで集中力を発揮して昨秋の県大会を勝ち上がった。3位決定戦は同点で迎えた九回にサヨナラ勝ち。東北大会は初戦から準々決勝まで、いずれも3点差以内の接戦を勝ち上がり、敗れた準決勝では昨夏の甲子園8強の八戸学院光星(青森)をわずか1失点に抑えた。

 佐々木順一朗監督(64)は「夏に悔しい思いをし、リベンジを誓ってスタートしたチーム。よくここまでたどり着いた」と選手の成長に目を細める。前主将の本郷翔大さん(3年)は「昨夏の決勝後に『後は後輩に託す』という話をしたが、本当に頑張ってくれた。自分のことのようにうれしい」と涙を浮かべた。

 33年前のセンバツで、学法石川は甲子園1勝を挙げた。主将の小宅善叶(2年)は「甲子園に出るからには何としても勝ちたい。全員の力を合わせて、挑戦者の気持ちで臨む」と強調する。同校としては今世紀初となる夢の舞台。勝利の校歌を響かせようと、選手たちは士気を高めた。

 OB川越英隆さん「自分事のよう」

 学法石川高の選出を受け、1991年に同校がセンバツ出場した際のエースでプロ野球福岡ソフトバンクホークス4軍投手コーチの川越英隆さん(50)は26日、「私が出場して以来33年ぶりのセンバツ出場ということで、自分事のようにうれしく思う」と福島民友新聞社にコメントを寄せた。川越さんは「後輩たちにも苦しい練習、試合を乗り越えてそれぞれの光を見つけてほしい」とした。川越さんは同校卒業後、青山学院大、日産自動車を経てオリックス、ロッテで投手として活躍した。

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