粘った学法石川、3位決定戦へ再び闘志 好投の二上、延長で涙
打球を目で追いながら、ぼうぜんと立ち尽くした。学法石川の二上心明(こあ)(2年)は5回から登板し、延長12回まで4安打無失点の好投。しかし延長13回裏にサヨナラ打を許し、「悔しい気持ちしかない」と唇をかんだ。
「冷静に燃えろという言葉が好き」との言葉通り、延長に入ってから12回までに2度走者を二塁に置いたが、表情を変えずに力強く腕を振った。一打サヨナラのピンチでも、気持ちの強さで後続を抑えてきた。
タイブレークに突入した13回裏も、その気持ちは同じだった。犠打で走者を進められて1死二、三塁の場面。強い精神力で内角に102球目となる直球を投げ込んだ。
「狙い通り投げられた」。だが自信の一球は高々とはじき返され、左翼手の頭を越えて熱戦に終止符が打たれた。「しっかり切り替え、チーム一丸となって笑顔でやっていきたい」。決勝進出はならなかったが、東北大会への切符は残り1枚。3位決定戦に向け、再び闘志を燃やした。
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