男子・学法石川が大会新V 福島県高校駅伝、15年ぶり記録更新

 
【男子】大会新記録でゴールテープを切る学法石川のアンカー加藤=猪苗代町総合体育館前

 男子第64回、女子第37回県高校駅伝競走大会は24日、猪苗代町総合体育館前を発着点に、男子7区間42.195キロ、女子5区間210975キロで行われ、男女とも学法石川が優勝した。男子は2時間5分6秒の大会新記録だった。

 男子の大会記録は第49回大会の田村の2時間6分2秒だった。学法石川は男子が9年連続11度目、女子が4年連続6度目の優勝。両チームは12月22日に京都市で開かれる全国高校駅伝大会に出場する。男女の上位各5チームは11月7日に山形県長井市で開かれる東北大会に出場する。

 男子は全国大会が第70回の記念大会のため各地区に1校ずつの出場枠が与えられており、東北大会で各県の優勝校を除いて最上位になれば、全国大会の出場権を得られる。

 大会史上最速のたすきリレーが会場を沸かせた。15年ぶりに大会記録を1分近く塗り替えた学法石川。それでも選手らは「ここは通過点」と口をそろえ、全国の舞台「都大路」での活躍を誓う。

 すべての中継所を、大会記録を上回るタイムで通過。1区で好走し、流れを生んだ渡辺亮太(3年)は「第2中継所のタイムを聞いて(大会新が)出ると思った」と納得の表情を見せた。実力は高いが、昨年ほど下馬評が高いチームではなかった。全国3位に入った昨年のチームと比較され「力が落ちる」という声も。それは選手の耳にも入っていた。

 ただ、昨年の快進撃の立役者でもあった4区の松山和希(同)は「去年のチームは確かに強かったし、自分たちは及んでいないかもしれない。ただ、チーム力は同等か、それ以上にある」と話す。昨年の県大会の記録を4分以上上回った大会新記録の走りがその証しだ。

 松田和宏監督は「今年は選手層が厚い。登録メンバー10人の誰を使ってもいい、という仕上がり」と自信を見せる。都大路の目標は「3位以内」。その名を全国にとどろかせた昨年に続き、総合力で強い学石を見せつける。

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