『晩秋の喜多方路』1088人走る! 蔵のまち喜多方健康マラソン

 
大勢のランナーが喜多方路で健脚を競った蔵のまち喜多方健康マラソン=3日午前9時、喜多方市

 第35回蔵のまち喜多方健康マラソン大会は3日、喜多方市の押切川公園スポーツ広場を発着点に開かれ、エントリーした1088人が晩秋の喜多方で健脚を競った。同市、同市教委、同市体協の主催、福島民友新聞社、ふれあい通り実行委の共催。

 参加者は1キロ、2キロ、3.2キロ、5キロ、10キロの26部門で競った。最長の10キロは、35歳以下一般男子の小畠翼(21)=法政大、高校生以上女子の佐野歩美(28)=会津オリンパス=がそれぞれ初優勝した。

 35歳以下一般男子は小畠が自己記録更新V

 35歳以下一般男子に初出場で初優勝した小畠翼(法政大)は、全力でフィニッシュテープを駆け抜けた。前半からレースの主導権を握り、自己記録を1秒更新する有言実行の走りだった。

 スタート直後から小畠の知り合いで、同部門2位の一重祐樹(ふくしま駅伝喜多方市チーム)との競り合いになった。「相手を意識していたが、自分のペースを守ろうと言い聞かせた」。一重の様子を確認し、4キロ周辺でため込んでいた力を爆発させた。一重を一気に引き離し、その後は一人旅となった。

 会津若松市出身の小畠は中学1年から陸上を始め、大学では第2体育会陸上部に所属。5000メートルを専門とし、月に300~400キロを走り込む。先週も別の大会で1万メートルを走り、疲労が残る中で目標を達成した。

 走りに自信を付けたが、終盤のペースダウンを悔やんだ。今後は今月の駅伝大会に向けて調整し、今回の課題を生かすつもりだ。

 大学卒業後も市民ランナーとして走り続ける予定だ。走る楽しさを小畠は「爽快さを感じられるところ」と表現する。晩秋の喜多方路を走り終え、汗を拭った表情はすがすがしかった。

 10キロ高校生以上女子は佐野が初優勝

 「ようやく頂点をつかみ取った」。10キロ高校生以上女子に出場した佐野歩美(会津オリンパス)は自己ベストを30秒以上更新、39分57秒でゴール。「自己ベストを更新しての初優勝は格別」と人生初のマラソン大会優勝をかみしめた。

 中学3年から陸上を始め、会津若松市の駅伝チーム代表に選ばれた。さらなる活躍を目指し、高校で陸上部に所属。しかし練習で右足を痛め、思うような競技生活を送れなかった。

 社会人になると右足の痛みも消えた。「全盛期の自分を越えたい」。4年前に再び走り始めた。白河・郷里マラソン、奥川健康マラソンなど県内の大会に次々出場したが、結果はあと1歩のところで追い抜かれ、いつも2位止まりだった。

 「今日こそ勝つ」。同僚に制作してもらった「完走ならぬことは絶対にならぬものです」というメッセージ入りのTシャツを着て出場。苦しい時でも「自分にだけは負けない」と自らを奮い立たせ、一度も先頭を譲らない快走を見せた。

 次の目標は、来年3月に出場する東京マラソンでの自己ベスト更新。「会津の雪にも負けず走り込む」と意気込む佐野。この冬、自分の限界に挑戦する。

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