福島県チーム...追い上げも「22位」 全国都道府県対抗女子駅伝

 
最後のトラックで2人を抜き、フィニッシュするアンカーの小沢夏美=たけびしスタジアム京都

 第38回全国都道府県対抗女子駅伝競走大会は12日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点に9区間42.195キロで行われ、本県は2時間21分52秒で22位だった。昨年の32位から順位を大きく上げた。京都が2時間16分15秒で3年ぶり17度目の優勝を飾った。日本陸上競技連盟の主催。

 本県は序盤の2区間で39位と出遅れたが、若い世代の活躍で徐々に順位を上げた。3区三科と8区小野がいずれも区間5位となる力走。学法石川高の3年生らも安定した走りを見せた。9区小沢がトラックで2人を抜いてゴールした。

 アンカー・小沢『有終の走り』

 アンカーの小沢夏美(日立、田村高卒)は、最後のトラック勝負で2人を抜く見事なラストスパート。「スタジアムから監督と田辺の声がはっきり聞こえた」。阿部縁監督と、1区を走った田辺美咲(三井住友海上、田村高卒)の声援をその力に変えた。

 「自分が都道府県対抗駅伝に出場するのはこれが最後」と小沢は言う。「思い出深い大会で一つでも上の順位を目指したかった」とたすきを受け、フィニッシュを目指した。しかし、社会人の実力者がそろう中で力の差も感じた。

 スタジアムで小沢に大きな声援を送った田辺は、田村高時代から切磋琢磨(せっさたくま)してきた間柄。「頼りになる後輩で、ずっと仲良くさせてもらっている。最後の都道府県対抗のスタートとゴールを、田村高出身の2人で担うことができて良かった」。表情は晴れやかだった。

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