最終走者・大林素子さん感謝「応援が力に」 聖火リレー2日目

 
聖火皿に点火する大林さん=会津若松市・鶴ケ城公園市営駐車場

 相馬市を出発し、ゴール地点の会津若松市まで県内を横断した東京五輪の聖火リレー2日目。最終走者は元バレーボール女子日本代表の大林素子さん(53)が務め、聖火を3日目につないだ。リレーのコースとなった各市町村では、関係者がそれぞれの伝統芸能などを披露し、聖火を歓迎した。

 ゴール地点となった会津若松市の鶴ケ城公園市営駐車場。新選組ファンとして知られ市の観光大使も務める大林さんは前走者から聖火を引き継ぐと、市内20の小学校から選ばれたサポートランナーと共に、拍手による出迎えに笑顔で応えながらステージへ向かった。

 到着式では、大林さんが9市町村を回った聖火を聖火皿に移し、2日目を締めくくった。大林さんは「皆さんが前のめりで応援されていた。応援が力になり、アスリートの現役時代に戻ったような気がした」と沿道の後押しに感謝した。

 内堀雅雄知事は「私たちに変えることができることが二つある。一つは自分自身、もう一つは未来だ」という猪苗代町出身の世界的な医学者野口英世の言葉を引用しながら、「起きた災害など歴史は変えられないが、自分たちの未来を変えたりつくることはできる。幾重もの困難で厳しい状況にはあるが、この言葉を聖火に乗せ全国への旅路に送り出したい」と、復興五輪の意義を強調した。

 式典では一箕中特設剣舞部が50年以上継承されている白虎隊演舞を披露し、小松獅子保存会が会津彼岸獅子の「大桐」を披露した。

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