「全員がエース」学法石川 完璧なレース展開、県高校駅伝・女子

 
女子学法石川の(左から)岩崎、佐藤、三科、山田、平尾

 20日行われた女子の第40回県高校駅伝競走大会学法石川のアンカー平尾暁絵(あきえ)(3年)が人さし指を掲げてトップでゴールテープを切ると、待ち構えた仲間たちが駆け寄り、7連覇の喜びを分かち合った。出場5選手で共有したのは「全員がエースの気持ちで臨む」という強い覚悟。区間賞を独占する盤石の走りで、完璧なレースを展開した。

 最初で最後の高校駅伝のレースに挑む選手がいる。岩崎麻知子(3年)。初出場ながら、各校のエース級がひしめく激戦の1区を託された。

 風速4~5メートルの風が吹きすさぶ難しいコンディションの中、心掛けたのは「(2区の佐藤)瑠香に笑顔でたすきを渡す」との思い。レース序盤に形成した先頭集団との競り合いは想定済みだった。冷静さを失わず、2キロ過ぎから一気にギアを入れて後続を突き放した。20分27秒の記録に「納得のタイムでは決してないが、自分の走りは貫けた」とうなずいた。

 女子部員は24人。部内の競争を勝ち抜いた5選手は、出場がかなわなかった仲間の思いを背負って走る。「全員で勝つ気持ちを共有し、最後の大会まで全力で駆け抜ける」。岩崎は、自分に言い聞かせるように語った。(小野原裕一)

■優勝メンバーひと言
 1区・岩崎麻知子(3年) 2位との差をつけてたすきを渡せて良かった。みんなで勝ち取った優勝。
 2区・佐藤瑠香(るか)(3年) 出られないメンバーの思いの分も走った。風が強い悪条件の中での優勝で自信になる。
 3区・三科 文(3年) リードを広げる走りを心がけた。自信を持って走れる状態にまで上げていきたい。
 4区・山田桃子(2年) 首位をキープしてアンカーに託せて良かった。スピードと体力に磨きをかけたい。
 5区・平尾暁絵(3年) 気持ちをたすきに込めて走った。心強い仲間と優勝できてうれしい。

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