都道府県女子駅伝、福島県14位 7区岩崎、8区木戸が区間賞

 
4区の山田(左)にたすぎをつなぐ3区の湯田=第3中継所

 第41回全国都道府県対抗女子駅伝競走大会は15日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点とした9区間42.195キロで開かれ、本県は2時間20分6秒で14位となり、2年連続の入賞はならなかった。また、7区の岩崎麻知子(学法石川高3年)と8区の木戸望乃実(ののみ)(石川中3年)が区間賞に輝いた。大阪が2時間15分48秒で8年ぶり4度目の優勝。最終の9区で松田瑞生(ダイハツ)が3位から逆転した。2位は京都、3位は福岡だった。

福島県選手の区間成績

 【経過】1区金沢はトップと1分13秒差の25位にとどまったが、2区平尾が20位、3区湯田が16位と徐々に順位を上げた。4~6区は安定の走りでつなぎ、7区岩崎と8区木戸がいずれも区間賞の力走を見せ、入賞圏の8位と5秒差の10位にまで浮上した。アンカー渡辺は順位を落とし、総合14位でフィニッシュした。

 食らいついた3区・湯田

 順位を四つ上げても自分の走りに納得はできなかった。3区で区間9位となった湯田和未(なごみ)(若松一中3年)は「区間賞を狙っていたので悔しい」とレース後に涙を流した。

 20位でたすきを受けると、序盤から前を走る選手に積極的に食らいついた。「福島の入賞のために少しでも力になりたかった。でも他の選手のスピードについていけず、先頭との距離が思うように縮まらなかった」と振り返る。

 昨年も同区間を走り、区間2位でチームの入賞に大きく貢献。今大会は区間賞を目標に、長距離に慣れるためのペース走やスピード強化、体幹トレーニングを重ねてきた。「体がぶれるフォームが少し改善され、記録も伸びた」。昨年12月の全国中学校駅伝では区間賞を獲得し、今大会も好調を維持して臨んだはずだった。しかし、体は動いても思うようにスピードが上がらなかった。

 湯田は高校進学後も競技を続ける。次の目標は全国高校駅伝出場と同大会での区間賞。「またこの舞台に戻ってきたい。(都道府県女子駅伝も含め)都大路を走る二つの大会でどちらも区間賞を取る」とさらなる飛躍を誓う。(八巻雪乃)

 成長誓う主将・渡辺

 最終区間の10キロを走った主将の渡辺唯(しまむら、田村高卒)は34分10秒で区間40位。「最後に順位を落としてしまい、悔しい」と厳しい表情を見せた。

 10位でたすきを受けると前を必死に追った。しかし後半、スパートの余裕は残っていなかった。「前半の坂道がきつく、後半に響いた」

 4度目出場で初めて任された主将らしい走りは見せられなかったが、「後半にペースを上げ、10キロを33分30秒で走れるように練習していく」と成長を誓った。

 2区・平尾5人抜き

 2区の平尾暁絵(学法石川高3年)は、5人抜きでチームに流れを引き寄せ、「怖がらずに自分のレースができた」と笑顔を咲かせた。

 昨年の全国高校駅伝競走大会では2区を走り、11人抜きでチームに貢献。「全国高校駅伝から調子を落とさずに、今大会に臨みたかった」と、自宅がある北塩原村から雪のない場所に移動して調整を続けてきた。

 「合宿でも自己ベストが出て、調子を落とさずに本番で走ることができた」と平尾。高校最後のレースを納得の表情で終えた。

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