福島16位 2区栗村11人抜き 増子6区区間賞、都道府県男子駅伝

 
1区・小田切からたすきを受ける2区・栗村(右)=第1中継所

 第28回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会は22日、広島市の平和記念公園前を発着点に7区間、48キロで行われた。本県は2時間20分34秒で16位となり、2020年の前回大会の14位から順位を落とした。6区の増子陽太(鏡石中3年)は区間賞に輝いた。長野が自県の持つ大会記録を1秒縮める2時間17分10秒で2020年に続いて制した。大会最多の優勝回数は9度となった。

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 【レース経過】1区・小田切の力走で25位でスタート。2区・栗村が区間3位の好走で14位に引き上げた。3区・高槻、4区・薄根が16位をキープし、5区・谷中が区間9位の走りで順位を14位にした。6区・増子が区間賞の猛追で順位を9位まで上げた。入賞への期待を背負った7区のアンカー松山だが、中盤から順位を落として16位でフィニッシュ。前回大会(20年)の14位を上回る結果は残せなかった。

 栗村、区間賞まであと8秒

 2区を区間3位と好走し、圧巻の11人抜きを見せた。本県順位を25位から14位に引き上げた栗村凌(若松四中3年)は「区間賞を狙っていたので悔しいが、順位を押し上げることはできた。チームに少しは貢献できたかな」と激走を振り返った。

 タイムは8分25秒で区間賞に8秒届かず。「目標タイムは8分20秒以内。区間賞は取れなくても、せめて目標タイムは切りたかった」と悔やんだ。レース後に安西秀幸監督から「良かったよ」と声をかけられたが「自分としては納得していない」と向上心を見せる。

 栗村は、昨年の全日本中学陸上競技選手権1500メートル2位と全国屈指の実力を持つ。中学最後のレースとなる今大会も持ち前のスピードが光った。「ほぼ単独走で、中盤が思ったより遅かった。中だるみしないよう耐える力をつけたい」と反省した。

 今春から学法石川高に進学予定。1500メートルに加え、5000メートルにも取り組む考えで、まずは体力強化を図るという。「入学までに走り込んで高校で活躍できるよう準備する。目標はインターハイ優勝だ」。本県陸上界期待の新星の次のステージに注目したい。(国分利也)

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