陸上男子1万・相沢晃「被災地に元気を」 東京五輪内定で会見

 

 陸上の日本選手権長距離種目で優勝し、東京五輪の代表に内定した男子1万メートルの相沢晃(旭化成、学法石川高卒)が5日、大阪市で他の内定選手と共に記者会見に臨んだ。相沢は「円谷幸吉選手のように1万メートルで入賞できるように自分自身を高めていきたい。一つでも上の順位を目指し、世界のレースで通用する走りをしたい」と五輪への意気込みを語った。

 相沢は、レースの疲れを感じさせない爽やかな表情で取材に応じ、「まだ興奮でどきどきしている」と初優勝と代表内定の感想を語った。

 メールや電話でたくさんの祝福を受けたという相沢。「今年は祖母が亡くなり、大会のあった昨日は中学時代に指導していただいた方(芳賀敏郎円谷ランナーズ監督)の命日だった」と、今大会に込めた強い思いを明かした。その上で日本新記録で初優勝をつかみ、「『天国で背中を押してくれていたね』とたくさんの方々からメールをもらった。しっかり支えられて結果が出せた」と感謝の言葉を続けた。

 東日本大震災から10年の節目に迎える東京五輪について問われると、中学生で被災した時に箱根駅伝を見て元気をもらったエピソードを披露。「今度は自分が五輪に出ていい走りをして被災した方々、(練習拠点の)九州も豪雨があったのでそういう方々にも元気を与えられる走りをしたい」と活躍を誓った。

 会見には相沢のほか、五輪代表に内定した女子5000メートルの田中希実(豊田自動織機TC)、女子1万メートルの新谷仁美(積水化学)が出席した。

 【相沢晃選手会見】世界に通用する走り目指す

 ―今後の課題は。
 「日本記録を出したが世界記録に比べるとまだまだ1分以上差がある。スピードの底上げをしたい。苦手な5000メートル、3000メートルに焦点を絞って練習していきたい」

 ―後輩ランナーたちへ伝えたいことは。
 「箱根駅伝をゴールに考える選手が多い。こうして結果を残しているのは箱根駅伝が終わった後に自分はこれから世界を目指さないといけないと思えたから。駅伝は競技の一つだと割り切って、トラックやロードも見据えて陸上に取り組んでほしい」

 ―5000メートルとの2種目出場を狙うか。
 「課題はスピードなので5000メートルに取り組むことは間違っていない。5000メートルでも代表を目指せるようにスピード練習することが1万メートルでも世界に通用することにもつながるはず」

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