松元は予選落ち...天仰ぐ 「金」候補、競泳陣また波乱

 

 まさかの結果に右手で顔を覆い、天を仰いだ。男子200メートル自由形で金メダル候補だった松元克央(かつひろ)(セントラルスポーツ、いわき市生まれ)は、16位までが準決勝に進む予選で17位に終わった。「ちょっと信じられない」と繰り返し、ぼうぜんとするしかなかった。

 快調にストロークを刻み、前半は予選5組の2番手で折り返した。しかし150メートルの通過は最下位。終盤にキックを打って追い上げたが、全体16位に0秒02遅れた。「緊張したが、その中でも戦わないといけない」と言葉を絞り出した。

 東京都葛飾区育ち。2019年の世界選手権で同種目日本人初となる2位となり、今年4月の五輪代表選考会を兼ねた日本選手権では自らが持つ日本記録を更新する1分44秒65をマークした。前回リオデジャネイロ五輪の金メダルと同タイムで、メダル候補の本命の一人として臨んだ五輪だった。準備も順調で、五輪では「勝ちにこだわりたい」と話していただけに、予選落ちは想定もしない結果だった。今大会は体が動きやすい夜に予選が実施されており、全体的にレベルが上がっているとの指摘がある。男子競泳陣では頂点を狙った男子400メートル個人メドレーの瀬戸大也も予選を突破できなかった。松元も足をすくわれ、勝負どころを迎える前に個人の戦いを終えた。

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