カキとトマト、豆腐のみそ汁

 

 身近な存在の調味料「みそ」は、使い方や素材によって料理のバリエーションを無限大に広げてくれる頼もしい存在。近年、その健康効果は世界的に注目を集め、がんや生活習慣病の予防、老化防止や美白効果もあるという研究結果も。みその健康効果やおいしさを引き出す料理の研究に取り組む橋本ヨシイ先生が、みその魅力満載のレシピを紹介します。

 【栄養価】エネルギー105キロカロリー、食塩相当量1.6グラム ※1人分の値

 ◆材料 <2人分>

・トマトの水煮.........100グラム
 (缶詰またはレトルト、カットタイプ)
・カキのむき身.........大さじ2
・小麦粉、カレー粉、オリーブ油.........各少量
・玉ネギ.........1/4個
・エノキダケ.........1/4束
・豆腐.........60グラム
・かつおだし.........250CC
・みそ.........約大さじ1
 (みその種類により増減を)
◎青み
 万能ネギ(小口切り)、フェンネルなど.........少量

 ◆作り方

(1)具材の下準備をする。
・カキは塩水(分量外)でふり洗いをして、キッチンペーパーなどで水気をとり、小麦粉とカレー粉(ごく少量)をまぶす。フライパンにオリーブ油を軽く熱してカキの表面をサッと焼く。
・玉ネギは薄切り、エノキダケは約2センチの長さに切る。豆腐は一口大に切る。
(2)鍋にだしを入れて火にかけ、玉ネギ、エノキダケを入れて2~3分煮る。
 トマトの水煮とカキ、豆腐、みそを加え、ひと煮立ちしたらお椀に盛り、青みを散らす。

 【ワンポイント】

 一年で最も寒く、底冷えのする季節。2月はトマト風味で作るカキのみそ汁がおすすめです。一見洋風のスープですが、みそ仕立てなのでとても優しく、まろやかな風味に仕上がります。旬のカキはグリコーゲンのほかタンパク質や亜鉛、鉄などを多く含んでいます。亜鉛が不足すると味覚障害や皮膚炎を引き起こすことで知られていますが、免疫機能にも関わっています。そのほか、細胞を作る時にも大事なミネラルなので、子どもに亜鉛不足があると健全な成長を妨げてしまいます。さあ、おいしいみそ汁で体を温め、免疫機能を高めましょう!

 Profile【 料理監修・橋本ヨシイさん 】
 福島学院大・食物栄養学科講師。郡山市在住。管理栄養士。1989年から「ヘルシークッキング教室」主宰。全国みそ健康づくり委員会のみそ料理レシピの管理、監修を行っている。
 〔協力紹介〕全国味噌工業協同組合連合会による「みそ健康づくり委員会」。みその効用や知識、レシピ、全国のみそ屋mapなど、みそのことならおまかせ!

2021年2月号・Me&You「橋本ヨシイ先生監修・健康おいしいみそレシピ」より