【3位】若隆景、若元春兄弟同時三役 角界3組目、3場所続く

 
史上3組目の兄弟同時三役となった若元春(右)と若隆景(中央)。左は若隆元

 大相撲初場所で1月、史上3組目の兄弟同時三役が誕生した。福島市出身の若元春(本名大波港(みなと))が小結に昇進し、弟で三男の関脇若隆景(本名大波渥(あつし))とともに三役として土俵に上がった。

 日本相撲協会によると、兄弟同時三役は、1992年春場所の関脇貴花田(貴乃花)、小結若花田(若乃花)以来31年ぶり。1組目は89年春場所の関脇逆鉾(井筒親方)と関脇寺尾(錣山親方)だった。

 初場所では、14日目に若隆景と若元春がともに8勝目を挙げて勝ち越しを決めた。兄弟が同時三役となった最初の場所で、2人そろって勝ち越すのは史上初めてだった。初場所では、長男の幕下若隆元(本名大波渡)も勝ち越しを決めた。

 3人は荒汐部屋に所属し、「大波3兄弟」として切磋琢磨(せっさたくま)してきただけに、若隆景は「兄弟で活躍できることはいいことだと思う」と喜びを語った。若隆景は3月の春場所で右膝を負傷して番付を下げたが、兄弟同時三役は5月の夏場所まで3場所続いた。