【2位】古関裕而野球殿堂入り 福島県出身2人目の快挙

 
古関の野球殿堂入りが決まり、JR福島駅東口駅前広場のモニュメント前で万歳して喜ぶ関係者

 夏の全国高校野球選手権大会の大会歌「栄冠は君に輝く」などを世に送り出した福島市出身の作曲家古関裕而が野球殿堂入りを果たした。野球殿堂博物館が1月に発表し、野球の普及発展に貢献した人をたたえる「特別表彰」が贈られた。

 古関はプロ野球巨人の「闘魂こめて」や阪神の「六甲おろし」などの球団歌を作曲。東京六大学野球で歌われる早稲田大の「紺碧の空」、慶応大の「我ぞ覇者」などの応援歌も手がけた。2020年放送のNHK朝ドラ「エール」では主人公のモデルになった。

 市や福島商工会議所などでつくる「古関裕而氏の野球殿堂入りを実現する会」が18年から功績をまとめた推薦書を提出し、候補者に選ばれるのは4年連続5度目だった。22年は1票差で殿堂入りを逃していただけに、吉報を受けた関係者はJR福島駅東口駅前広場にある古関のモニュメント前で喜びを分かち合った。

 本県出身者の殿堂入りは元プロ野球コミッショナーの故川島広守氏(会津若松市出身)に続き2人目。