【7位】南相馬強盗  闇バイト事件、福島県でも

 
強盗傷害事件が発生した南相馬市の現場を調べる捜査員。「闇バイト」による事件に衝撃が走った

 南相馬市原町区の70代男性方に複数の男が押し入り、現金などが奪われる事件が2月26日、発生した。県警はインターネット上などで犯罪の実行役を募る「闇バイト」による事件とみて捜査。8月までに実行役や指示役ら9人を強盗傷害などの疑いで逮捕した。都市部を中心に発生していた闇バイトの事件が本県にも及び、県民に衝撃を与えた。

 実行役の20代の男3人は男性方に侵入し、男性と妻に暴行を加え、現金約8万3000円などを奪った。福島地検は9人のうち4人を起訴、5人を処分保留で釈放した。

 実行役の男3人の公判では、指示役が秘匿性の高いアプリを使って、実行役に計画や男性方の間取りなどを伝えていたことが明らかにされた。

 実行役のうち、2人には懲役7年(求刑懲役8年)、1人には懲役6年(求刑懲役7年)が言い渡された。来年1月には勧誘役とみられる1人の公判が始まる。県警はほかにも事件に関わった人物がいるとみて捜査を続けている。