【5位】コロナ5類移行 戻った「日常」観光客増

 
5類移行に伴い、マスクを着用せず通勤・通学する姿が増えてきた福島市

 新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5月8日、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に引き下げられた。3年以上にわたったコロナ対策が「平時」を取り戻すために大きく転換。観光客増加などによる経済効果が期待された。

 感染者への医療提供体制も変わった。外来診療対応の医療機関は同7日までは689カ所だったが、10月11日時点で852カ所に拡大。一定数を確保していた病床の扱いが変わり、現在は入院者に応じて段階的に増やす計画となった。

 観光面では、福島市の「福島わらじまつり」や会津若松市の「会津まつり」といった各地の伝統行事などでコロナ禍以前の規模に戻す動きがあった。また、観光庁の調査によると1~9月の県内の訪日外国人宿泊者の延べ人数が4年ぶりに10万人台に達した。

 だが、お盆明けには感染者や入院者が急増した。県は以前と変わらない注意が必要として、場面に応じたマスクの着用など基本的な感染対策の徹底を引き続き呼びかけている。