【8位】県産酒10回連続日本一ならず  金賞14点、高い技術示す

 
10回連続の「日本一」は逃したが、14銘柄が金賞を受賞。県産日本酒のレベルの高さを示した

 2022酒造年度(22年7月~23年6月)の日本酒の出来栄えを競う全国新酒鑑評会で、本県は14銘柄で金賞に輝いた。だが、都道府県別の金賞受賞銘柄数でトップを逃し、10回連続の「日本一」はならなかった。

 鑑評会には全国から818点が出品。入賞394点(本県は28点)の中から218点が金賞に選ばれた。

 都道府県別では山形が20点でトップ、19点の兵庫、16点の長野、15点の新潟に続き、本県は5位だった。

 県内の金賞受賞銘柄のうち、「奥の松」で知られる東日本酒造協業組合(二本松市)は県内最多となる14回連続で受賞を果たした。「萬代芳」の白井酒造店(会津美里町)は10回連続と記録を伸ばした。

 県内の酒蔵を長年にわたり指導する県酒造組合特別顧問の鈴木賢二さん(磐梯町)によると、昨年9月に兵庫県で暑い日が続いたことで、予想と反してコメが急激に硬くなったことが影響したという。鈴木さんは「香りや甘みをさらに追求し、来年こそはダントツの日本一を目指す」と誓った。