【10位】車同士衝突し親子4人死亡 危険な交差点安全点検

 
写真=4人の遺体が見つかった車両を調べる消防隊員ら=1月2日午後8時45分ごろ、郡山市大平町

 年明けすぐの交通事故が県民に大きな衝撃を与えた。郡山市大平町の市道交差点で1月2日夜、乗用車と軽乗用車が衝突。軽乗用車が横転、炎上して乗っていた親子4人が死亡した。

 乗用車を運転していた福島市の20代男は、自動車運転処罰法違反(過失致死)の罪に問われ、地裁郡山支部の禁錮3年判決が確定した。判決によると、男は交差点に気付かないまま運転、優先道路を走る乗用車に気付いて急ブレーキをかけたが間に合わず、軽乗用車に衝突、4人を死亡させた。

 事故を受け、郡山市などは市道の状況を点検した結果、安全対策が必要と判断した危険な交差点が238カ所あったと発表した。このうち8割超で交差点内のカラー舗装やカーブミラーの設置、区画線、路面標示の整備を終え、残りも年度内に完了させる予定だ。

 県警の実態調査で安全対策が必要な交差点は県内2030カ所に上ると判明。県警は年度内に約350カ所で交通規制などを行い、今後も必要に応じて対策を講じる考えだ。(おわり)