群雄割拠!夏の高校野球福島大会 聖光学院...なるか「13連覇」

 
ミーティングで精神面の立て直しを図ってきた聖光学院ナイン

 聖光学院の13連覇か、新時代到来か。県内の高校野球を取り巻く状況が変わり始めた。12年連続甲子園出場の聖光学院が春の県大会は2回戦で敗退。強豪校の監督交代も相次ぎ、本命不在の「群雄割拠」の雰囲気が漂う。令和最初の優勝旗を手にするのはどのチームか。10日、第101回全国高校野球選手権福島大会の幕が開ける。

 聖光学院を撃破して春の県大会で頂点に立ち、創部20年目で初の第1シードとなった東日大昌平。室内練習場では部員が黙々とバットを振る。チームを率いて4年目、伊藤博康監督が選手一人一人に身ぶり手ぶりを交えながら指導する姿に、今年に懸ける思いがにじむ。春の東北大会4強と躍進した2年前の夏も優勝候補の一角に挙げられたが、初戦であっけなく敗れた。「結果を求めて春に力を使い過ぎた」と振り返る指揮官。今年は夏を見据えて仕上げてきただけに抜かりはない。

 一方、20年ぶりの王者を狙うのは学法石川だ。昨秋に元仙台育英の佐々木順一朗監督を迎え、チームの雰囲気はがらりと変わった。「ピンチでも『行けるぞ』というムードがある」。桑山武冴志(むさし)主将(3年)はチームの底力に絶対の自信を持つ。さらに日大東北も16年前にチームを甲子園に導いた宗像忠典部長が監督に復帰。経験豊富な指揮官の下、春は5年ぶりとなる東北大会出場を果たした。

 公立校も虎視眈々(たんたん)と頂点を狙う。その筆頭が昨夏準優勝の福島商だ。投打にバランスの良い選手がそろい、さらに甲子園の大会歌「栄冠は君に輝く」を作曲した同校OB古関裕而がNHKの朝の連続テレビ小説のモデルに決定。春の県北支部予選では聖光学院を破っており、「甲子園(出場へ)の流れがきている」(渡辺真也監督)と追い風も吹いてきた。

 ただ、受けて立つ王者も黙ってはいない。春の公式戦では2度の敗戦を喫したが、高校野球関係者の多くが戦力の厚さは県内一と認める。各校が「打倒・聖光」への闘志をたぎらせる中、「他校の勢いに負けるなら、その程度のチーム」と清水正義主将(3年)は言い切る。

 県大会後の1週間はほとんど練習せずにミーティングに時間を費やし、精神面の立て直しを図った。12年連続でチームを甲子園に導く斎藤智也監督は「勝てない年ではない」とあくまで"V13"を見据える。

 春の県大会で初の4強入りを果たした創部5年目のふたば未来など、他にも注目校は多い。75チーム81校が出場する、高校球児たちの熱い夏が間もなく始まる。

 【 組み合わせ 】第101回全国高校野球選手権福島大会

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