因縁対決!学法福島に延長10回『軍配』 先輩届けた田高殊勲打

 
【田村―学法福島】延長10回の接戦を制し、歓喜の輪をつくる学法福島ナイン=あいづ球場

 学法福島が延長10回に勝ち越し、田村を7―4で振り切った。学法福島は3回に西山の2点本塁打などで3点を先行。その後追い付かれ、同点で迎えた延長10、田高の適時三塁打などで3点を挙げ、試合を決めた。田村は8回以降、打線が沈黙した。

 昨秋、そして延長14回の激戦だった春の県大会に続く"因縁"の対決は、学法福島に軍配が上がった。

 延長10回、殊勲打を放った田高隆成(3年)は「自分の一打で厳しい戦いを切り抜けることができた」と喜びを爆発させた。

 延長10回2死三塁、田高が内角低めの直球をすくい上げ、勝ち越しの適時三塁打。塁上では「よっしゃ」と何度もガッツポーズを見せた。

 3時間を超える熱戦だったが、チームはこの試合に、特別な思いも抱いて臨んでいた。3年前の夏。55年ぶりに4強入りしたチームの当時の主将で、卒業後も後輩の応援を続けてきた原田真聡さんが16日、病気のため亡くなった。「原田の思いも乗せて」(藤森孝広監督)。ユニホームの左袖に喪章を着けて臨んだ試合だった。

 チームのテーマ「笑顔」は明るい笑顔が持ち味の原田さんの代が築いたテーマ。田高は「原田さんが見守ってくれている。先輩のように上を目指したい」と笑顔で汗を拭った。

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