【夏の福島大会総評】好勝負!1点差17試合 上位校は実力拮抗

 

 本命不在、群雄割拠の夏を制したのは、今年も聖光学院だった。連合チームを含む81校75チームが出場した今大会は、勿来工の劇的な逆転サヨナラ勝ちで幕を開けた。全74試合中1点差ゲームは17試合。数多くの好勝負が繰り広げられ、準々決勝では2試合が延長に入るなど、勝ち進んだ上位校の実力は拮抗(きっこう)した。

 大会を通じて光ったのは投手の活躍。聖光学院の須藤翔(3年)は3試合24回を投げ無失点。日大東北の磯上航希(同)は決勝で3安打2失点の好投を見せるなど全6試合に登板した。安達の阿曽僚太(同)は3回戦で6回参考記録ながら無安打無得点を達成。速球よりも制球力が好投につながる傾向が高かった。

 公立校も奮闘した。ノーシードの光南は、学法石川、ふたば未来のシード校を破って4強進出。創部5年目の第7シードふたば未来は初の8強入りを果たした。同じく初の8強となった白河旭は、第1シード東日大昌平相手に延長戦までもつれる熱戦を演じた。郡山は第5シード福島商に完封勝ちした。

 13連覇した聖光学院が改めて底力を示した夏の福島大会。王者を破る新勢力の台頭にも注目したい。(高校野球取材班)

 【 戦いの跡 】第101回全国高校野球選手権福島大会

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