郡山商、6回・一気に『逆転劇』 ふたば未来に9-1コールド

 
【郡山商―ふたば未来】6回表郡山商1死満塁、勝ち越しの2点適時二塁打を放つ遠藤=ヨーク開成山スタジアム

 福島2020夏季高校野球大会第4日は24日、郡山市のヨーク開成山スタジアムなど5球場で2回戦9試合が行われ、郡山商が昨年秋県大会で8強入りしたふたば未来を9―1で下し、3回戦に駒を進めた。創部3年目で初安打、初得点を記録した会津北嶺は、いわき光洋に5―15でコールド負けした。第4シード東日大昌平は尚志に12―2で5回コールド勝ちした。第5日の25日は、白河市の白河グリーンスタジアムなど4球場で3回戦8試合が行われる。

 好投手攻略、ふたば未来下す

 沈黙していた郡山商打線が6回、一気に火を噴いた。ふたば未来のエース熊谷佳璃(3年)に5回まで2安打に抑えられていた郡山商。「開き直って、どちらかの球種に絞ろう」。ナインが小林修監督の指示に応え、逆転勝利をもぎ取った。

 打線は熊谷の変化球と直球の組み立てに惑わされていた。転機はグラウンド整備中だった。小林監督の指示を理解したナインが気持ちを切り替えると、直後の6回に好機が到来した。

 1死満塁のチャンス。打席に向かったのは、2打席連続で凡退していた遠藤歓太(同)。「相手は格上。緊張していたが、直球だけに絞っていた」。遠藤は狙い澄まして外角に入ってきた直球を振り抜き、打球は左中間へ。流れを引き寄せる貴重な勝ち越し打となった。

 遠藤にとって夏の大会は右手骨折のけがを乗り越え、たどり着いた舞台。完治してから毎日続けてきた1日500本の素振りが実を結んだ。遠藤は「次も大事な場面で一打出せるようにしたい」と白い歯をのぞかせた。昨年秋の県大会で8強入りしたふたば未来を撃破し、郡山商が波に乗った。

 【7月24日の試合結果】福島2020夏季高校野球大会・第4日

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