安達の強力打線爆発 雨で中断も動揺せず、岩瀬農にコールド勝ち

 
【岩瀬農―安達】試合後スタンドに駆け寄る安達ナイン=ヨーク開成山スタジアム

 第105回全国高校野球選手権記念福島大会は第3日の10日、あづま球場(福島市)などで1回戦8試合が行われた。安達が12―5で岩瀬農に、磐城が7―0で磐城桜が丘にそれぞれコールドで勝利した。勿来工は安積黎明との接戦を2―1で制した。あいづ球場(会津若松市)の1回戦2試合は雨天のため、11日に順延となった。第2日の9日には1回戦11試合が行われ、清陵情報が3―2で第6シードの平工を、福島商は5―4で第8シードの相馬をそれぞれ下し、2回戦に進んだ。須賀川創英館は会津学鳳に7―3で勝利し新校名での夏1勝をつかんだ。第4日の11日は4会場で1回戦8試合が行われる。

 鹿野が3ラン本塁打

 部員13人と少数精鋭の安達の強力打線が爆発した。降雨による約1時間30分に及ぶ中断にも、その勢いがそがれることはなかった。

 序盤から打線がつながった。5点をリードする攻勢ムードの中、六回表終了後に激しい雨となりゲームが中断した。

 中断中も体を動かしながら再開を待つ安達ナイン。「気持ちを切らさないように仲間とコミュニケーションをとった。『楽しもう』と話していた」。中軸を担う影山大晟(3年)が明かす。

 雨がやみ、試合再開。気持ちを一つにしたナインに中断による動揺はなく、直後の六回は影山が適時打を放ったほか、鹿野尚海(同)からは3点ランニング本塁打が飛び出した。この回4点を追加してコールド勝ちを呼び込んだ。主将の岩崎流星(同)は「どこが相手でも変わらない。とにかく勝つだけ」と勝利を誓う。

 安達高は今年100周年。「母校の歴史を塗り替える」。節目の年に頂点まで駆け上がろうと、影山は力強く語った。(近内雅基)

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