喜多方桐桜、粘りのサヨナラ勝ち 単独チーム復活、咲いた笑顔

 

◇全国高校野球選手権福島大会・第4日(11日・ヨーク開成山スタジアムほか8試合)

 喜多方桐桜 5―4 郡山北工  
 
 1、2年生がサヨナラ勝ちで成長を示した。十回に決勝打を放った喜多方桐桜の斎藤真人(まさと)(1年)は「役目をしっかり果たせた」と笑顔をはじけさせた。

 チームは昨秋は他校との連合チームとして大会に出場しており、4月に単独チームに戻ったばかり。3年生は全員マネジャーで、選手は1、2年生のみ。経験不足から春の支部予選では1勝もできなかった。そんなチームが、練習を重ねて夏の本番に臨んだ。

 先発の穴沢岳樹(2年)は球を低めに集めて、十回4失点と力投。打線も六回と九回に同点に追い付く粘りでタイブレークに持ち込んだ。1点を追う展開となった十回、同点に追い付いてなお1死満塁、打席には途中出場の斎藤真。「全力でやるしかない」と奮い立たせて放った打球は遊撃へ。相手が「6―4―3」の併殺を狙うと、斎藤真は執念のヘッドスライディングで阻止。三塁走者が生還し、ナインは喜びを爆発させた。

 チームの目標は1試合ずつベンチに入る3人の3年生マネジャーに勝利を届けること。「3年生の夏はまだ終わらない」と斎藤真。あと2回、勝利をつかんで感謝を伝える。(津村謡)

 【7月11日の試合結果】夏の全国高校野球福島大会・第4日

 【戦いの跡】第105回全国高校野球選手権福島大会

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