東洋大・相沢晃『最強』証明!箱根駅伝・2区、7人抜き区間新

 
「花の2区」で区間新記録を樹立した東洋大の相沢晃=戸塚中継所

 箱根駅伝史に残る衝撃だった。2日に行われた箱根駅伝の往路。「学生最強ランナー」と称される東洋大の主将相沢晃(4年、学法石川高卒)が「花の2区」で1時間5分57秒の区間新記録を樹立した。史上初の1時間5分台の金字塔に加え、次々と選手を抜き去り、激しく競り合う展開は他を圧倒。相沢は「箱根駅伝は通過点。次は五輪が舞台」と意気込む。東京五輪イヤーを迎え、世界を見据える男が絶好のスタートを切った。

 「主将として支えてくれる人の分も走るという気持ちしかなかった。走るからには区間新記録を目指すと決めていた」。最後の箱根駅伝を走り終え、相沢は真っ先にこう答えた。

 2年連続区間賞の1区走者西山和弥(3年)が出遅れ、まさかの14位。トップと2分2秒差でたすきを受けた相沢は「焦りはない。むしろ先頭に立つと奮い立った」と逆境をはねのけた。序盤から飛ばして次々と順位を上げると、13秒先にスタートした東京国際大の伊藤達彦(4年)とのデッドヒートも熱を帯びた。

 「区間新記録は伊藤君のおかげ。これからも切磋琢磨(せっさたくま)したい」と相沢。昨年7月のユニバーシアード・ハーフマラソンで相沢が金メダル、伊藤が銅メダル。ライバル同士のつばぜり合いは、約20キロ地点まで続いた。

 残り約3キロで酒井俊幸監督(学法石川高卒)から「区間新を狙えるぞ」とげきが飛ぶ。「これはいける」。区間新ペースに気付いた相沢は一気にギアを上げ、伊藤を突き放すと、最終盤の難所の上りもペースを緩めなかった。

 2009年のメクボ・モグス(当時山梨学院大)が出した区間記録1時間6分4秒を7秒縮める快走。7人抜きでトップと38秒差の7位まで順位を上げた。「ラスト3キロは死に物狂いで走った。チームのスローガンでもある1秒を削り出す走りが体現できた」と誇らしげだった。

 「箱根駅伝をステップに、マラソンで勝負する選手になりたい」。相沢は東京五輪の1万メートル出場を目標に掲げ、その後は24年のパリ五輪のマラソン日本代表を目指すと宣言した。コンディションが整えば、3月の東京マラソンを走る予定だ。「まずはスピードを磨き、マラソンの日本記録を目指したい」と挑戦し続ける覚悟を示した。

 酒井監督は「相沢の活躍はチームにとってうれしい」とたたえた。一方、チームが往路11位に沈んだことに「上位に食い込むんだという気概を見せたい」と復路を見据えた。「総合優勝する気持ちを忘れず、たすきをつないでほしい」。相沢も主将として最後までチームを鼓舞する。

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