「箱根駅伝」に懸ける福島県勢指導者 見逃せない4人同郷対決

 
学生と意見を交わす小川助監督(右)と添田監督=東京都多摩市・国士舘大多摩キャンパス

 東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝、来年1月2、3日)まで10日を切った。出場21チームには県勢選手12人が名を連ねた。本県出身の監督も4人おり、指導者の同郷対決も見逃せない。中でも添田正美監督(43)=岩瀬農高卒=が率い、31年ぶりのシード権獲得(10位以内)を目指す国士舘大は、今春から小川博之さん(42)=田村高卒=が助監督に就き、福島コンビで指導に当たる。互いに学生時代は箱根路を走ることができなかった苦い経験があり「後輩には後悔させたくない」と思いがあふれる。

 母校の後輩に「後悔させない」 添田正美監督、小川博之助監督

 【国士舘大】「助監督を引き受けたのは母校だから。後輩たちには活躍してほしい」と語るのは本県陸上界を代表する実績者の小川さん。今年4月から助監督を引き受け、7年ぶりに母校で指導している。

 小川さんの経歴は輝かしい。中高生から全国優勝を経験し、大学時代はユニバーシアード大会で日本代表になった。大学卒業後は日清食品、JALグランドサービス、八千代工業で活躍し2013年に現役を引退。その後は、三井住友海上女子陸上部コーチ、サンベルクス陸上部監督を務めた。

 北京五輪男子マラソン日本代表の佐藤敦之さん(会津高卒)とは中学時代から好勝負を繰り広げた。だが、駅伝の経歴は「無冠」。夢だった箱根駅伝は一度も出場していない。

 ライバルの佐藤さんが早稲田大で毎年好走していた箱根駅伝だけは悔しさが残った。その経験が今に生きている。小川さんの2学年先輩の添田監督は「小川は中学生から何度も日本一に輝いてきた。故障しない体づくりやフォーム修正を指導するなど、すでに成果が出ている」と信頼は厚い。

 添田監督自身も箱根駅伝出場がかなわず「今も心残りだからこそ現役選手には同じ思いをさせたくない。箱根の経験のない小川と2人で挑む」と力を込めた。

 添田監督が率いて5回目の箱根路を迎える。前回は19位。今年はコロナ禍のため8月下旬から本格的に練習が始動。10月の予選会を5位で突破した。添田監督は「今回は箱根に出るだけでなく、戦えるチームになった」と仕上がりは上々だ。

 『二人三脚』13年ぶりVへ 大八木弘明監督、藤田敦史HC

 【駒沢大】11月の全日本大学駅伝を制し優勝候補に挙げられる駒沢大の大八木弘明監督(62)=会津工高卒=とマラソンで活躍した藤田敦史ヘッドコーチ(44)=清陵情報高卒=の師弟コンビにも注目だ。

 大八木監督は藤田HCとのコンビを「教え子なのでチームづくりがやりやすい」、藤田HCは大八木監督を「実績を上げても変わらない情熱はすごい」と認め合う。2人は「福島出身のわれわれが頑張ることで県民に元気を与えたい。ぜひとも福島ゆかりのチームに声援を」と呼び掛ける。

 大八木監督は「往路優勝し、最低限総合3位に入りたい」と目標を語った。福島コンビが指導する「平成の常勝軍団」が13年ぶりの頂点をつかむか見ものだ。

おすすめPickup!ニュースの『玉手箱』

聖火リレー、福島県内3日間フィナーレ!つないだ火、紡いだ思い