男子一般・朝倉、2代目王者輝く Jヴィレッジハーフマラソン

 
【ハーフ一般男子高校生~39歳】力強い走りで後続を引き離し、初優勝した朝倉和真(宮城陸協)

 Jヴィレッジを発着点に12日に開かれた「Jヴィレッジハーフマラソン2021」では、ハーフ一般男子高校生~39歳部門で朝倉和真(宮城陸協・宮城県)が1時間5分59秒で優勝した。朝倉は、全体でもトップとなり2代目王者に輝いた。同部門2位の林尚範(MAX PJT)が1時間8分53秒で県勢1位となった。5キロの8部門も行われた。

 2位に3分近い差を付ける快走だった。ハーフ一般男子高校生~39歳部門で優勝し、全体トップでゴールした朝倉和真(かずまさ)(宮城陸協)は、大会記録を5分8秒更新する1時間5分59秒をマークした。「中盤とラスト3キロの坂がきつく感じた」というが、アップダウンのあるコースを果敢に攻め、初の栄冠を勝ち取った。

 29歳の朝倉は大学時代に日本インカレ男子5000メートルに出場した経験を持つ。就職後は競技から一時離れていたが、社会人2年目から練習を再開し、各地のマラソン大会に出場している。

 現在は、東北6県の市民ランナーでつくる団体に所属。「出勤前、ほぼ毎朝15~20キロランニングする」といい、1カ月に約400キロ走るという。

 仙台市在住で、中小企業の経営支援を行う団体に勤めている朝倉。仕事で本県に来た時、Jヴィレッジハーフマラソンのことを知ったという。「仕事で会った人に『私も走った』と聞いた。今回出場して、走りを通じたコミュニケーションや人とのつながりを感じた」と語った。来年も出場したいと話す朝倉は「1時間4分台を出して、(自分の)大会記録の更新を目指したい」と笑顔を見せた。(渡部俊也)

 林、諦めず福島県勢1位

 大会1週間前の5日に地元の南相馬市で開かれた「野馬追の里健康マラソン大会」で頂点に立った林尚範(MAXPJT)が再び力強い走りを見せ、ハーフマラソン全体で2位、県勢1位に輝いた。「ハイペースなレース展開だったが、諦めずに走り抜いた」と振り返る林の表情は達成感に満ちていた。

 25歳の林は2019年の第1回大会に続き2大会連続出場。中盤にかけて3位の位置にいたが、約15キロ地点で2位に並んだ。後半の長い上り坂で足に疲労を感じたが「追い付いたからには負けられない」と歯を食いしばり、残り約400メートルで抜き去りゴール。南相馬市の大会からタイムを1分35秒縮めた。

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