福島県の6区・増子陽太が区間賞 都道府県男子駅伝

注目ランナーがチームに勢いをもたらした。広島市などで22日に開かれた全国都道府県対抗男子駅伝競走大会で16位に終わった本県チーム。唯一区間賞を獲得した6区の増子陽太(鏡石中3年)は、5人抜きの力強い走りを見せ「自分の走りで少しでもチームに貢献できたことはうれしいが、納得はしていない」と振り返った。
チームを勢いづけた中学トップランナーだが、レース後に笑顔はなかった。3000メートル中学記録保持者として注目を浴び、プレッシャーは大きかった。目標タイムは区間記録の8分20秒台を切ることだった。14位でたすきを受け取ると大きなストライドでぐんぐんと加速。しかし、目標には届かなかった。「プレッシャーに耐えられなかった。自分としては情けない中学最後のレースになってしまった」。たすきを渡すと天を仰ぎ、涙を流した。
駅伝には苦手意識を持っていた。同じコースを周回するトラック競技よりもラップを刻みづらいことに苦しんだ。苦手意識をなくすため日々の練習でメンタルトレーニングに励んだ。練習中にきつくなってから新たにレースプランを考え、楽しんで走ることを徹底した。「どれだけ走れるのか試したかった」。そんな思いで中学集大成のレースに臨んだが、納得のいく結果にはならなかった。
それでも多くの収穫があった。「自分のメンタル面はまだまだ弱い。改めて自分の弱点をはっきりと見つけることができた」と振り返った。
今後は学法石川高に進学する予定だ。「弱点を一つ一つ克服し、安定した選手になってまたこの駅伝でチームに恩返しがしたい」。中学で大きな成長を遂げた新星がさらなる飛躍を誓った。(副島湧人)
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