福島・あづま球場へ「4ルート」バス運行 臨時駐車場は3カ所

 

 東京五輪で野球、ソフトボールの競技会場となる福島市のあづま球場に向かうシャトルバスの利用者向け臨時駐車場は、同市の十六沼公園、箕輪スキー場、松川工業団地に設置されることが決まった。球場周辺はマイカー利用が規制されるため、大会組織委員会はこの3カ所とJR福島駅から球場までをつなぐ4ルートでバスを運行し、約1万2000人の観客を輸送する。

 大会組織委や県などでつくる県輸送連絡調整会議が24日、県庁で開いた会合で輸送ルートを決めた。

 大会組織委は自家用車でアクセスしやすい場所に臨時駐車場を設け、そこから競技会場までバスで輸送する「パーク&バスライド」を採用している。同市の臨時駐車場は、各方面からの交通の利便性を高めるため、高速道のインターチェンジ(IC)との距離も考慮した。

 臨時駐車場3カ所はいずれも約800台が利用可能で1日当たり各2000人、福島駅からは約6000人の輸送を想定している。球場までの所要時間の目安は30~40分で、バス利用時の料金の有無やネット予約制の導入などについても検討する。

 関係機関は今後、通行規制や混雑緩和に向けた協力を地元の経済団体を通じて各企業などに要請する。

 ウェルカムボードで歓迎

 東京五輪の一部競技が行われる福島市のあづま総合運動公園を管理する県都市公園・緑化協会は、五輪開催中にシャトルバスの乗降場所となる大駐車場に、国内外からの来場者を歓迎するウェルカムボードを製作する。既設のコンクリート壁を活用し、福島西高生がデザインの立案から塗装まで手掛ける。

 ウェルカムボードになるのは、壁打ち用に造られた高さ2メートルコンクリート壁2基。幅15メートルの左壁を「ふくしまウェルカムボード」、10メートルの右壁を「あづまウェルカムボード」と名付け、本県の魅力や同公園の特徴を描く。校内選考や発表会を経てデザインを決定し、4月下旬から製作に入る。5月中旬の完成を予定している。五輪閉幕後は大会「レガシー(遺産)」として、引き続き来場者を出迎える。

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