福島県主催の東京五輪イベント中止 野球・ソフトに合わせ予定

 

 県は28日、福島市のあづま球場で行われる東京五輪野球・ソフトボール競技に合わせて7月21、22、28日の3日間予定していた県主催イベントを中止すると発表した。県はすでに郡山市で開催予定だった「東京2020ライブサイト」の見送りを決めており、新型コロナウイルス感染症を受け、五輪関連の主催イベント全てを断念した。

 大会組織委員会が公表した観客向けの指針で「会場への直行、会場からの直帰」への協力が求められたため。

 今後は暑さ対策に重点を置く方針で、予定していたイベント会場に冷風機やテントなどを活用した休憩所を設置する。競技会場出入り口などでの新型コロナ対策の徹底も図るとしている。

 イベントは競技実施日にあづま球場があるあづま総合運動公園内で開催、本県の伝統・文化を発信するステージや県産品の販売と振る舞い、伝統工芸体験などを行うブースの設置を予定していた。

 内堀雅雄知事は28日の記者会見で、イベント中止について「国内外に(震災後の)10年間の感謝と復興を発信する機会だった。これからの復興への決意を示す場でもあったが、感染症との闘いという意味ではやむを得ない措置だ」と述べた。今後、安全・安心を最優先に五輪を開催していくとした上で「(新型コロナの収束後に)今回の残念さ、悔しさをどういう形で対応できるか、いろいろな手段を考えていきたい」との意向を示した。

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