若松、いわき会場も五輪ライブサイト「中止」 ウェブ配信検討

 
東京都主催のライブサイトの中止が決まった鶴ケ城公園

 東京都は29日、東京五輪・パラリンピック期間に鶴ケ城公園(会津若松市)とアクアマリンパーク(いわき市)に設置予定だった「被災地 東京2020ライブサイト」を中止すると発表した。今後は「復興五輪」として本県などの復興状況を発信するため、デジタル技術を活用したウェブ配信などを検討するとしている。

 当初は、鶴ケ城公園で五輪期間中の4日間、アクアマリンパークでパラリンピック期間中の2日間の開催を計画。パブリックビューイングや競技体験、ステージイベント、ブースの出展などを予定していたが、人流の抑制や感染再拡大防止のため、中止を判断した。

 都は本県のほか、岩手、宮城、熊本各県のライブサイトも中止する。都は「各県と相談し、ウェブなどで復興状況を発信していきたい」としている。

 ライブサイトを巡っては、県が既に開成山野外音楽堂(郡山市)での開催中止を決定。

 都主催分についても、会場となる会津若松、いわき両市が開催に難色を示していた。

 決定に「仕方がない」

 ライブサイトの中止決定を受け、開催場所だった鶴ケ城公園を管理する会津若松観光ビューローの神谷英資(えいすけ)さん(30)は「全国各地で人を集めるイベントが中止になる中、感染の再拡大につながるのではないかと不安だった」とほっとした様子。いわき市の永崎女性の会の高久香代子会長(73)は「市内でイベントがあれば私たちも盛り上げたかった。中止は残念だが、新型コロナの状況を考えると仕方がないのではないか」と受け止め、「頑張っている選手たちをテレビの前で応援したい」と話した。

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