ガーナと豪選手団、福島県入り 本番に向け五輪事前合宿始まる

 
事前合宿のため本県入りしたガーナの選手団=2日午後7時30分ごろ、猪苗代町・国立磐梯青少年交流の家

 東京五輪に出場する各国選手団の事前合宿が2日、県内で始まった。この日はガーナ選手団が猪苗代町、サッカーのオーストラリア男子代表がJヴィレッジに到着した。ガーナは17日まで、オーストラリアは8日まで滞在し、本番に向けた調整を行う。

 猪苗代町民がガーナ歓迎

 このうち、猪苗代町で事前合宿を行うガーナ選手団は競泳、ボクシング、ウエイトリフティングの3競技の選手6人と、スタッフ10人の計16人。同町はガーナのホストタウンにもなっている。

 選手団は2日午前に成田空港に到着し、空港で受けた抗原検査は全員陰性だった。貸し切りバスで宿泊先となる国立磐梯青少年交流の家に到着。町や宿泊施設の職員ら約30人が一定の距離を取って両国の国旗を振り選手団を歓迎した。

 本格的な練習は週明けの5日以降の予定。入国後2週間は毎日抗原検査を行い、宿泊先や練習会場では他の利用者と接触しないよう行動管理を徹底する。練習会場以外への外出は禁止する。

 握手やサインなど選手との接触は禁じられるが、マスク着用などのルールを守れば練習風景の見学もできる。選手団の滞在期間が想定していたより短いことから、町民との交流イベントなどは開かれない見通し。

 ガーナは、同町出身の細菌学者野口英世が最期を迎えた地で、町との交流が続いてきた。

 出迎えた前後公町長は「野口英世の古里の地としてガーナ選手団を全力で応援したい」と話した。

 3日、Jヴィレッジで豪初練習

 またオーストラリアは2日未明に、選手団の第1陣12人がJヴィレッジに到着した。3日に初練習を行う予定。

 事前合宿の調整と運営を担当するアスリートプラス(東京都)によると、選手団は選手とスタッフ合わせて計38人で、4日までに全員がそろう見通し。チームドクターが同行しており、選手の体温チェックなどを行う。新型コロナウイルス感染対策のため、練習は一般公開しないほか、地元との交流事業も行われない予定だ。

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