福島県五輪、有観客開催へ あづま球場、上限7150人

 

 東京五輪で東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県の首都圏会場が全て無観客となることが8日、決まった。大会組織委員会、東京都、政府、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)の各代表による5者協議で合意した。政府は同日、東京都への新型コロナウイルスの緊急事態宣言再発令と、3県のまん延防止等重点措置の延長を決定。これを受け、感染拡大リスクを減らすため観客を入れることを断念した。

 福島、宮城、静岡の3県の会場は「定員50%以内で最大1万人」の観客上限を維持して開催。茨城県は昼間は県内の一部中高生のみ入場を認め、夜間は無観客となった。北海道に関し、丸川珠代五輪相は「検討中」と述べた。パラリンピックの観客判断は当初予定した16日から、8月8日の五輪閉幕後に先送りした。

 内堀雅雄知事は8日、野球・ソフトボールが行われる福島市のあづま球場について、上限7150人で観客を入れて実施することになったと明らかにした。

 内堀知事は「最優先事項は、新型コロナの感染防止対策を徹底し、安全、安心な大会とすること」と強調。児童生徒を対象とした学校連携観戦プログラムも「できる限り最善を尽くした上で取り組む」とした。

 あづま球場では21、22の両日にソフトボール、28日に野球が実施される。

 全ての会場に一定の制約の下で観客を入れる方針から、23日の五輪開幕の約2週間前に、開催都市を含む首都圏が無観客に転換した。感染状況により観客対応が割れ、開閉会式や多くの競技が無観客で実施されることになり、100年を超える近代五輪の歴史上極めて異例の大会となる。

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