ウエイト・近内「7位」入賞 自転車ロード・金子43位

 
【男子67キロ級】ジャークで165キロに成功した近内三孝=東京国際フォーラム

 東京五輪第3日の25日、県勢は五輪初出場となったウエイトリフティング67キロ級の近内三孝(25)=日大職、田村高卒=がスナッチ135キロ、ジャーク172キロのトータル307キロで7位に入賞した。

 競泳男子200メートル予選に登場した松元克央(かつひろ)(24)=セントラルスポーツ、いわき市生まれ=は1分46秒69で全体17位に終わり準決勝進出を逃した。1分44秒65の日本記録を持ち、メダルが期待されていた。

 バドミントン男子シングルスの桃田賢斗(26)=NTT東日本、富岡高卒=はチモシー・ラム(米国)に2―0で快勝し、好スタートを切った。混合ダブルスの渡辺勇大(24)、東野有紗(24)組=日本ユニシス、富岡高卒=も勝ち8強入り。渡辺は遠藤大由(34)=日本ユニシス=と組む男子ダブルスでも勝利した。自転車女子ロードレースの金子広美(40)=イナーメ信濃山形、白河二高卒=は43位。

 近内、全てぶつけた 3年後のメダル誓う

 10年間の競技人生の全てを一瞬にぶつけた。「もっと五輪を楽しむことができたら良かった」。ウエイトリフティング男子67キロ級で7位入賞の近内三孝(25)=日大職、田村高卒=は、初の五輪に悔しさを口にした。

 あわや記録なしで終わるところだった。スナッチとジャーク各3回の試技で行われるウエイトリフティング。スナッチの1回目に申告した135キロでまさかの失敗、2回目も同じ重量に挑んだが頭上まで挙げられず後がなくなった。「うぉし!」と自らを鼓舞しながら後がない3回目の試技。入念にバーを握り直し、一気に頭上へバーベルを挙げた。この時点で目標の表彰台は厳しくなったが、ほっとした表情を浮かべた。

 ジャークは1回目で165キロ、重量を増やした2回目で172キロを成功した。いずれも足がふらつき、2回目の試技では8歩も動いたが、最後は持ちこたえた。「自分の力というよりも応援してくれるみんなに抑えてもらった」とガッツポーズが出た。

 ライバルたちより重いバーベルを挙げる。シンプルでごまかしのきかない競技に出合ったのは高校1年の時。メダルというきれいな形ではなかったかもしれないが、県勢として同競技21年ぶりの五輪出場でその集大成は示した。だが満足はしていない。「福島に元気を届けたかったが、これは最低限。3年後にはパリからお土産(メダル)を持って帰りたい」と、3年後の完全燃焼を誓った。(坂本龍之)

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