父親ら応援「耐えろ。耐えろ」 近内の健闘をたたえる

 
自宅で試技を見守る父国男さん(左手前)

 近内三孝の地元三春町では、父国男さん(61)らが自宅で応援し「現時点でのベストを尽くしてくれた」と健闘をたたえた。

 肩の状態に不安を抱えていたという近内。国男さんは「皆さんの期待を背負う中で、どれだけできるか」と祈るような表情で画面を見つめた。ジャークの2本目。フィニッシュ時に苦しそうな表情を浮かべた際には「耐えろ。耐えろ」と声援を送った。競技に集中してもらおうと、ここ1週間ほどは連絡を取っていなかった。「粘りをみせてくれた。五輪の経験を生かして、また前向きに頑張ってほしい」。息子にはそう伝えるつもりだ。

 恩師の鈴木さん「果敢に攻めた」

 近内三孝の田村高時代の恩師、鈴木宗徹(かずゆき)さん(52)=現福島明成高教=は「痛みを抱えて本来の調子ではなかったが、果敢に攻め、よく戦っていた」とたたえた。

 メダル獲得を狙っていた教え子を思いやり「負けず嫌いだから悔しいだろうな。きっと気持ちは次のパリ五輪に向かっているはず。このままでは終われないぞ」とさらなる期待を込めた。

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