読者が選ぶ2023県内十大ニュース 1~10位

 

 読者が選ぶ福島民友新聞社の「2023県内十大ニュース」で1位となったのは、東京電力福島第1原発で発生する処理水の海洋放出開始だった。東日本大震災、原発事故から12年が過ぎてもなお、本県の復興、原発の廃炉への取り組みは道半ばであることを印象付けた形だ。

【1】第1原発処理水 海洋放出開始

原発

 東京電力福島第1原発にたまる処理水の処分を巡り、政府と東電は海への放出を開始。初回は約7800トンを17日間かけて放出した。本年度は処理水約3万1200トンを計4回に分けて海に流す計画で、年内に計3回放出を実施した。(8月25日ほか)

【2】古関裕而が野球殿堂入り

 野球殿堂博物館は、今年の野球殿堂入りのメンバーを発表し、福島市出身で夏の全国高校野球選手権の大会歌「栄冠は君に輝く」などを手がけた作曲家の古関裕而が選ばれた。(1月14日)(古関裕而記念館提供)

古関裕而

【3】若隆景、若元春兄弟同時三役

大相撲

 大相撲初場所で、福島市出身の関脇若隆景と小結若元春が史上3組目の兄弟同時三役として初の取組に臨んだ。夏場所には若元春が関脇に昇進。兄弟の最高位が関脇以上となるのは30年ぶりで4組目。(1月9日ほか)

【4】浜通り豪雨、1700棟超被害

浜通り豪雨

 浜通りに県内で初めて、局地的豪雨をもたらす線状降水帯が発生。死者1人のほか、住宅被害は1700棟以上に上るなど、いわき市を中心に大きな被害をもたらした。(9月9日ほか)

【5】新型コロナ 5類移行

 新型コロナウイルス感染症の法的位置付けが「5類」に移行。県内でも飲食、観光業界を中心に経済活性化が期待される新たな日常が始まった。(5月9日)

【6】梁川で40度、観測史上最高

 日本列島は広い範囲で高気圧に覆われ、伊達市梁川町で県内観測史上最も高い40.0度を観測した。(8月6日)

【7】南相馬強盗「闇バイト」 9人逮捕

 南相馬市原町区の男性方に、複数の男が押し入り、男性を棒状のもので複数回殴った上、現金数万円を奪って逃走する事件が発生。全国で相次ぐ強盗事件と同様、「闇バイト」として集まるなどした9人が逮捕された。(2月27日ほか)

【8】県産酒10回連続日本一ならず

 酒類総合研究所(広島県)は、2022酒造年度(22年7月~23年6月)の日本酒の出来栄えを競う全国新酒鑑評会の審査結果を発表。本県は14銘柄で金賞を獲得したが、都道府県別の金賞受賞銘柄数でトップを逃し、節目となる10回連続の「日本一」はならなかった。(5月25日)

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【9】いわきFC、18位でJ2残留

 今季サッカーJ2に初参戦したいわきFCが最終節を待たずにJ2残留が確定した。最終成績は12勝11分け19敗で22チーム中18位だった。(11月5日ほか)

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【10】車同士衝突、親子4人死亡

 郡山市大平町の市道交差点で、軽乗用車と乗用車が衝突。軽乗用車が横転して炎上し、車内から4人の遺体が見つかった。4人は親子だった。(1月3日)

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