ふたば未来生徒は「どう生きるか」 元富岡高校長大和田さん 激励
元富岡高校長の大和田修さん(67)が広野町のふたば未来学園中・高で講演し、生徒ら約460人に「復興の最終的な帰着点は見えない。そのような状況の中で『どう生きるかを考えること』をこれからも心がけてほしい」と語りかけた。
大和田さんは東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後の2013~14年に富岡高校長を務めた。富岡高の歴史を受け継ぐふたば未来が11日に行った震災追悼式で講演に臨んだ。
大和田さんは、原発事故の影響で富岡高が避難を強いられ、福島北高や猪苗代高、いわき明星大(現医療創生大)、三島長陵高(静岡県三島市)に設置した各サテライト校で、当時の生徒がサッカーなどの競技や勉学に励む姿を紹介した。
震災から13年の歩みを振り返り「自分たちは世界でもまれな立ち位置にいる。それをきっかけにいろいろなことを学び、人類の幸福に貢献できる人間になってほしい」とエールを送った。
- ふたばいんふぉ閉館 5年超にわたり双葉郡を発信、交流の場にも
- 「路線便輸送」3町再開 富岡経由...大熊、双葉、浪江1日から
- 48世帯76人に引き渡し 大熊・下野上地区、復興拠点の賃貸住宅
- 81歳医師、最後の診療 小高診療所、20年は「ちょっとの時間」
- ふたば未来生徒は「どう生きるか」 元富岡高校長大和田さん 激励
- 元都路中の教師・坂口さん最後の講話 学校の避難 経験克明に伝える
- 中央台南の映像最優秀 KWN日本・中学部門、震災学習の様子紹介
- 復興の祈り...筆に込め作品披露 東北高校書道展、郡山商が出展
- 産地再生へ一歩 浪江・大堀相馬焼陶吉郎窯、工房と店舗お披露目
- 大堀で6月に工房再開 近藤さん、陶吉郎窯「継承へ産地再興」